なぜか企画でもらった講評にブチ切れているあなたへ
辰井・柴犬講評広場
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054935368908
面白いなぁ──と思って読んでいるのだけれど。
必ずと云っていいほど、自ら講評企画に参加しておきながらもらった講評に対してキレ散らかす人いるじゃないですか(笑)
ね、講評企画に参加した時点で百%肯定的な意見がくるわけないじゃないですか。いや、逆に百%くるだろうと思って参加されたなら、それはそれでその図太さに舌を大車輪させる(舌を巻くの最上級。固唾を呑むに対する固唾がぶ吞みみたいなモン)ばかりなのですが。
私、過去に某出版社さんから三度講評を頂戴したことがありまして、「どこどこを直したら?」というよりは「こういうエピソードを追加したらもっとリアリティが増すんじゃない? 読み応えが増すんじゃない?」みたいなアドバイスが中心──というかそういうのしかなかったのだけれど、今回講評の中身は重要ではないので割愛するとして。
その頂いた講評に目を通したとき、似てるなーと。
何に似ているかと云いますと私副業でwebライティングをちまちまやっておる身なのですが、当然クライアント側から修正を依頼されることってあるわけですよ。「もっとフランクな感じで書けませんか?」とか「一段落目にはこれこれこういう情報を書いて、二段目三段目にはこういう情報をお願いします」とかね?
つまり、何が云いたいかというと講評に対してキレ散らかしがちな人、作家という職業を神格化し過ぎてはいないかと思うところがありまして。
文章で稼ごうという枠内にいる以上、どんな立場に身を置いても「これこれこうしてくださいね」とか「もっとこここうしたらどうですか?」とかから完全に逃れることって不可能だと思うのですよ。
だから、私は講評企画って、疑似体験としてすごく有益だなーと考えていて。
仮にこれを読んでいるあなたが作家になったとするじゃないですか? そしたら今度は講評企画なるものに参加していないにもかかわらず、講評がやってくるんですよ。特段望みもしない講評が(笑)
この手の企画って、もし自分がプロデビューしたとき体験するであろう"状況"の一端を疑似体験させてくれる──という意味でとても貴重なのですよ。
だから、ぶっちゃけ講評の内容がお気に召さなければキレ散らかしてもいい。あなたのためにもキレない方が間違いなくベターなのだけれど、そこで「キレるな!」というのが今回の主旨ではないから。ただ、念押しするけど、キレた先に戦略がないのであればキレない方がいい。
で、講評の中にあなたの予期せぬネガティブワードがあったとして、それを見てイラッとしたり、ずーんと凹んだりしたのであれば、そこですかさず一歩引いて「ああ、こういう感覚を覚えるものなんだな」というのを味わってほしい。
偶にね、「素人からの講評に一体何の意味があるの?」みたく斜に構える人見かけますけど(中には講評企画を主催している方の中に実はこういう心境であるという人がいるかもわからんけど)、そういう人にこそ伝わってほしい。講評企画とはこういうためにあるのですよ。
ではまた!
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