物語の創り方5~三幕構成②

 みなさんこんばんわ!


 真夜中に目が覚めてしまったため、前回の続きを書こうと思います。もったいぶるつもりはなかったのですが、前置きが長くなってしまい、かつミッドポイントの内容も分厚いということで一旦区切りました。

 応援コメントをくださった方々、どうもありがとうございました!


 では、なぜミッドポイントの説明にそれほど多くを要するのかというと。その理由は、物語の“発端”、“中盤、”“結末”、そして“主人公の欲求”といったことについても触れなければいけないからです。


 ミッドポイント、ひとまず「物語の真ん中」ということにしておきましょう。これを決めるためには、当たり前ですが発端(最初)と結末(最後)を明らかにしておかなければいけません。はじまりと終わりもわからないのに「真ん中」がわかるはずありませんよね?


 つまり、ハリウッド式脚本で最初に求められるのは、「誰の、何についてのストーリーなのか」というあらすじであり、そこから発端と結末を決めなければいけないんですね。行き当たりばったり式に物語を書き進めていくという方法は端から考えていない、そんなことは言語道断というか、映画製作においてはなわけです。


 ここで確認だったのですが、みなさんは自分の書いている物語の結末、すでに頭の中にありますか? 私はあります(ここはちょっと自慢です笑)。主人公の二人がどのような結末を迎えるか、はっきりしています。ただ、そこに行き着く方法が何通りかあって、それは話を進めていかないと見えてこないのかな、とも思いますが、ハリウッド脚本術にしてみれば、それも許されないんですよね(-_-;)


 カクヨミに小説を投稿されている方の中には、設定や登場人物たち、楽しそうなエピソードから思いついて、その情熱のままに書き進められている方も多いかと思います。もちろん私はその書き方を否定するわけではありません。カクヨミという媒体自体が、どのような創作法も受け入れる懐の深いものと思っていますから。ですが、ハリウッドの脚本は当然違います。

 映画はおよそ120分という枠が決まっていて、多少それが前後しても、大きく超えたり短くなったりすることはないそうです。だから脚本家は、その120分間でいかに魅せる(語るか)を考えなくてはいけないのです。ストーリーを明確にしておかなければいけないのもあたりまえですよね。「これからどうなるか、私にも予測がつきません……!」なんて映画撮影中に言ったら首絞められそうですよね笑 というよりも、そんな脚本を制作会社が買ってくれるわけがないし(ハリウッドでは脚本は売買されるものなんですね)、買われないなら映画も作られませんよね、当然。


 ここでひとつの提案というか、私の考えを述べたいと思います。いくら自由に書き進められるカクヨミという媒体における小説(web小説)だったとしても、ハリウッドの脚本のように、

 以前お話したドラゴンクエストの話がここでは非常に参考になります。


 初代ドラクエの制作は、予算、容量、時間すべてが厳格に制限されていたそうです。特に容量については当時のファミコンのスペック上どうにもならなかったようで、村人が話すセリフ(テキスト)ひとつとっても必要不可欠なものしか入れられなかったそうです。今ではお馴染み「ホイミ」や「メラ」といった魔法も、あまり多くの文字を使えないということからなるべく同じ文字を使って考えられたとのことでした(このあたりのことは私も以前読んだだけなので、もし違っていたらすみません……)。しかし、この制限があるからこそ、簡潔でわかりやすく、しかも心に残るセリフや魔法名が生み出されたと思うんです「しんでしまうとはなにごとじゃ!」とか?笑。物語の展開もとてもシンプルでわかりやすくなっていますよね「勇者の血を引く若者が、世界を滅ぼそうとしている竜王を倒しにいく」。これは余談ですが、今話題の「鬼滅の刃」がメガヒットした理由も、そのわかりやすさ、シンプルさにある、と多くの人が考察していましたね。


 つまり「多くの制約があるからこそ人は、試行錯誤の果てに最高の成果を出す――人の心を動かすような作品を生み出す」と言えないでしょうか。また「追い込まれる」ことで集中力が高まり、斬新なアイディアが生まれたりもするのだと思います。


 時間という絶対的な制約があることを前提としているハリウッド映画、その脚本の書き方を学ぶことは、魅力的な小説を書くためにとても参考になると思いませんか? 


 最初はミッドポイントから始まったこの話が、どこに行き着いたか。では、まとめです。


1.おもしろい物語を書き上げたければ、まず制約(文字数縛り、あるいは締め切りを設ける等)をかけよう!

2.書き始める前に、「誰の、何についてのストーリーなのか」簡潔に説明できるあらすじを書こう!

3.物語の発端、結末を決めよう!


 ちなみに今回の私の制約は、だいたい(てきとー)2000文字以内に修めること! あまりわかりやすくないので、参考になりませんね。すみません笑


 では、今回はこのへんで! 「物語り方~三幕構成③~」へ続きます! 早くミッドポイントの話しろよもう!

 

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