美しさとは強さ
「それで協力してくれるのは嬉しいがまずは如何する?」
「決まっているだろう、 取れたての魚の型を取って彫刻を彫る」
「何もかもがおかしい、 そうじゃなくてだ馬の骨共を始末する作戦案だよ」
オーモリがヘカトンケイルに尋ねる。
「ふむ・・・作戦・・・か」
「無いのか?」
「我々スシの暗黒卿は美の極致と言って良い」
「・・・・・まぁ最後まで聞いてやるよ、 続けろ」
「じゃあ何故スシの暗黒卿が美しいか、 分かるか?」
「知らね、 何でだ?」
「それは圧倒的なまでの力だ」
「力=美しいか?」
「海が美しいのは圧倒的な力を持つからだ、 津波、 高潮
経験が無いとは言わせないぞ」
「・・・・・」
確かに海辺育ちには恐ろしい物である。
「そして、 だ、 海をバケツに汲んだとしよう」
「それで?」
「如何思う?」
「質問返しか、 汲んだから何だって言うんだ?」
「その通り、 汲んだからと言って何だ、 と言う話になる」
「・・・・・」
「要点を言えって言ったら如何です?」
サンドイッチがオーモリに耳打ちをする。
「余計こんがらがるのは眼に見えている、 泳がせよう」
「バケツの水は海では無いのだ、 塩水だ」
「・・・だから?」
「そこに美しさも意味も力も無い、 つまりだ
我々スシの暗黒卿は力を持って美しいと言えるのだから
作戦を下手に立てて力を制限するのば馬鹿らしいと思うのだが如何だろうか?」
「つまり作戦は無いのか」
「有るさ、 片っ端から建物を破壊し続ければ何時かは敵のアジトに当たるだろう」
「何考えてんだ、 そんな事指せる訳無いだろ、 馬鹿じゃ無いのか?」
「駄目か、 まぁ良いならばセカンドプランだ」
2本指をオーモリの前に差し出す。
「この港町の隅から隅まで調べつくす」
「俺達も色々調べたが・・・見つかっていないのが現状だ」
「探し方が甘いな、 私が直々に調べてやろう」
「ふん、 何も見つけられなかったら指差して笑ってやろう」
「ならば私が見つけられた時は貴様の眼前でドヤ顔を決めてやろう」
バチバチと火花が散るオーモリとヘカトンケイル。
「そういえばヘカトンケイル、 お前が連れて来た手下達はどんな編成になっている?」
「ふむ、 ヤミ・アプレンティス7とソルジャースシを大量に連れて来た」
「スシトルーパーは連れてきていないのか?」
「彼奴とは美の探究者と言う共通点は有るが求める美の方向性が違うからな
彼奴は置いて来た、 とは言え戦力は充分だ、 ジャイアント寿司があるからな」
「なるほど・・・確かに戦闘力には申し分無いな」
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