瞬間移動

ナヴーに向かう7人がイエローストーンの地下に向かっている。


地下には宝物庫が有り、 そこはO5-1と警備員が居た。




「遅いぞ」


「すみません・・・それで宝と言うのは」


「持って来た、 これだ」




置かれているのは小さな淡いピンク色の何かだった。




「これは・・・何です?」


「子供遊び用のプールだな、 ここに水を溜めて水遊びをするんだが


これは唯のプールでは無い」




確かに溜まっているのは明るい白い輝きの液体である。




「詳しい説明は省く、 と言うか原理が分かっていない」


「分かっていないんですか?」


「あぁ、 このプールに飛び込むと瞬間移動出来る」


「おぉ、 それは凄い」


「但し一方通行、 色によって出る場所が変わる


今回は偶々ナヴーの近くにワープ出来る色で良かった」


「そうなんですか・・・」


「とりあえずワープした先には色々と資源は準備はしておいてある、 有効に活用してくれ」


「分かりました」


「じゃあ急いで行ってくれ、 時間は残されていないんだ」


「はい!!」




プールの中に飛び込む7人。




「頼んだぞ・・・」




O5-1が呟いた。












ワープした先の施設内で物資を調達するバルド達7人。


馬や地図や食料等、 必要な物は一通り揃っていた。




「地図から判断するにナヴーは近いな、 急ぎましょう」




バルド達は馬に乗ってナヴーに向かって行った。




「・・・・・・・・・・」




ナヴーに向かう迄の道のりは特に問題無く進めた。


しかしバルドは顔をしかめた。




「どうしたのバルド?」


「最近スシに対する感覚が鋭敏になっているのか・・・


如何やらスシが近いようですね」


「スシに対する感覚?」




レーアが首を傾げる。




「スシの匂い・・・ですかね」


「酢の匂いか?」


「そうなりますね、 ゾーバさん」


「山葵の匂いもするだろうぉ?」




グリードが言い放つ。


山葵の残り香がする様なスシは最早狂気の産物であろう。




「兎に角、 ナヴーで闇のスシブレーダーが居る、 と言う訳だな」


「えぇ・・・恐らくは・・・」


「・・・・・バルド、 戦い方を決めておきましょう」




レーアが提案する。




「貴方達がスシブレードを使っている間にこの生きている銃で


敵スシブレーダーを蜂の巣にする、 これで如何かしら?」


「お嬢ちゃん、 それは悪手だ」




ゾーバが却下する。




「お嬢ちゃ?」


「アンタのその武器は凄い早い、 目にも止まらぬスピードだ


ハッキリ言ってスシブレード以上と言って良い


その武器は切札としてギリギリまで取っておくのが無難だろう」


「・・・取っておいて宝の持ち腐れになったら如何するの?」


「ならない様に見極めろ」




ゾーバが言い捨てる。



―――――――――――――――――――――――――


登場したSCP


SCP-120 - 瞬間移動プール


http://scp-jp.wikidot.com/scp-120

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