第44話 彼女の気持ち 一

 ※  ※ ※ ※

「えっ…○○に、行きたいんですか?」

「はい!ぜひ一緒に行きましょう!」

恵麻から次のクリスマスイブのデート先の希望を聞いた時、和紀は内心でびっくりした。

 その間、2人がクリスマスイブを迎えるまでの間、和紀たちは近場でデートを重ねていた。そして、初めてのデートの時に感じた既視感、理沙の面影は特に目立たず、

『あれは気のせいだったのかな。』

と和紀は思っていた。…しかし。

 そこは、かつて和紀が理沙と一緒に行ったテーマパーク。もちろん和紀はそこを避けていたわけではないが…。

 「あ、あの、他にもテーマ…、」

「じゃあ決まりですね!待ち合わせ時間は…、」

ここで、和紀は恵麻に押し切られてしまう。

 少し優柔不断で、周りに流されやすい所が、和紀のダメな所かもしれない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る