第77話 農業用の便利グッズを広めるために模擬戦をする事になった
近況報告です。
株で100万勝って110万負け、絶望と投げやり気味に30円以下のゴミ株に280万円つっこんだら180万円勝ちました。
なにを言ってるか自分でもわからないですが、資産が最高額になりました。
まるでこち亀の白鳥君(金持ちだけどラストには破産して貧乏になる>再登場時には金持ちで復活)みたいです。
『やっぱり元にもどりました』などというオチがつかないよう祈るばかりです。
そんなギャンブル人生の合間に回顧した成分と、降りてきた電波で書かれたお話です。なお(※本作はフィクションです。実際の団体、大分県とは関係ありません)
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昔々、あるところに現場監督がおったそうな。
現場監督は自宅から30km離れた現場へ毎日車で通って家を建てていたのじゃが、雨が降るとコンクリが打てず、外注さんたちの仕事が消えて「今日の仕事が無かったせいで1万円稼げなかった」と言われたらどうしよう。とか『3度も予定確認していた石材屋が当日バックレた』ので仕事が遅延して文句を言われておった。
おまけに監督は家のコンセント一つ、壁紙の種類、フローリングの方向や、窓の寸法に至るまで全て把握してないといかん。と言われた。
窓の幅が1cm違っておっても柱を動かしたり削るわけにはいかんのに「監督は4つ現場をもたないと給料が出ない」と社長から脅されて脳内頭脳は大混乱。渡した資料を見ないクソども…もとい愉快な業者さんと殺伐と仕事をしておった。
デザイナーさんが適当に書いた(実際に言われた)大窓を実際に入れようとしたら入らなくて胃に穴があいたり、お客さんが材木代を値切り倒して、乾燥が未熟な木材にカビが生えてるのに大工さんは平気で使おうとしたので、『カビが増えず、肺が悼みませんように』せめてもの対策としてカビキラーをまいたりして不眠症となり精神を病んだりしたそう…
……………ごめん。クソみたいな現場監督時代を、面白おかしく思い出そうとしたけどぜんぜん笑えないや。(※本作はフィクションであり、身バレ防止のため多少のフェイクが入っています。
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たった30人程度の人生と家一軒を背負うだけでも、そこまでのプレッシャーがあるのである。
これが20万人とかになると頭が理解を放棄する。
そんな民を飢えさせずに生活を守れている俺。すごく頑張った。えらい。
そんなえらい俺なのだが、不思議なことに大名としての仕事をやってないと怒る人間がいるのである。
いわく「大名としての神事に参加してない」「外遊ばかりしている」「国を私物化している」
どうも『国を問題なく運営する』という根本的な仕事はできて当たり前で『ぼくの考えた正しい君主』どうりに動かないと嫌で、悪口を言うような人間が世の中には結構いるらしい。
特に「南蛮団子などで遊んでおる暇があるならもっと武芸に身を入れていただきたい。武士の本文は弓矢(戦)にありと申すではないですか」という言葉にはカチンときた。
大名の本文は民を飢えさせない事だ。おまえみたいな狭い視野で語るな愚か者が、戦で食料が作れるとでも思って(以下グチが続くので省略します)
しかも本人は正しいことをやっているとまじめに信じている有様らしい。
エクセルでショートカットキーや数式を使ってたら『ズルをするな』と言ってきた基地外みたいな奴らだ。(※本作はフィクションです)
…えーと。こいつら滅ぼすために大友家に反乱起こしてもいいかな?大友家当主として。敵に降伏して足利軍と敵対した足利尊氏さんみたいに。
バカからバカにされる事ほど悔しい事はない(by『パタリロ』)ので、武士の本文は弓矢(戦)にありと言ってきた奴に
「そこまで言うなら模擬戦でもしてみるか?」
と提案してみた。
これには並みいる家臣も意外だったようで「おかざりの当主になにができる」と言わんばかりに笑い出す奴までいた。
うん。とある農業用の発明品の普及ついでに、こいつら一度シメとこう。
現代社会では人事権はないのに責任だけは押しつけられた現場監督だったのでストライキを起こされないよう、工事を問題なく完了できるよう平身低頭頑張ったけど、今は違う。
ただの雇われ大名だ。
実質はどうであれ名目は組織のトップ。そのトップが成果を出しているのになめられていてはたまらない。
なので、両軍100人ずつを出して模擬戦をすることになった。実施日は1月後。田圃のつちおこしが終わった後とする。
という条件で一年ぶりに戦争ごっこをすることになった。(3月の入田討伐以来2回目)
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「大丈夫ですか?今回はバリスタとか投石機は使えないんですよ?」
と、さねえもんが不安そうに言う。あれだと威力が強すぎて一撃十殺くらいできそうだもんな。だが、
「大丈夫大丈夫。今回、一般の農民でも勝てる便利グッズを試してみたいから」とだけ答えておいた。
「と、いうわけでまずは訓練を行おう」
と武士の次男三男たちを集めた日雇い職人たちを指揮することなった。
実は今回の模擬戦について一つだけ条件を付けられた。
大友家直轄の家臣ではなく、大友八郎君に指揮させている武士の次男三男たちを指揮しろと言うのだ。
口には出さないがどうやら、家を継げず飼い殺しとなるはずの彼らが生き生きと働いているのが気に食わないらしい。
尾張の弱兵、越後の強兵という言葉があるように兵士の力は地域差が大きい。特に大友家の直臣で、このあいだブラ●モリでも紹介された日田の兵やおとなりで、同じくブラ●モリでも紹介された筆者の実家でもある日出生台のある玖珠の兵は結構強い。
だが実戦経験のない次男三男たちなら勝てると思ったのだろう。
…………よろしい。現場監督の力と科学の力を思い知らせてやろう。
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「では、『太鼓を叩くと進め』『半鐘を叩けば下がれ』この合図に従って動いてくれ」と命令を出す。
この単純な命令が気に食わなかったのか「盆踊りかよ」と言う奴がいたが
「これは立派な仕事への準備なので日当は大友札100枚。こちらの指示通りに動けるようになれば報償として50枚だすぞ」というと
「よし!みんな頑張るぞ!」
と乗り気になった。金のために頑張る人間って意外と少ないのでそれだけでも優秀な人材だと言える(断言)
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ゲーム等では『魚鱗の陣』とか『鶴翼の陣』などが出てくるが、実際の戦国時代の合戦というのは三国志の時代のように訓練された兵が戦うものではなく、一部のエリートたちが合戦訓練をし、税金の一種として動員された農民を指揮するものらしい。
(※豊後の合戦記録と筆者の妄想から立てたフィクションであり実態は異なる可能性があります)
なので行動に規律はなく、行進などの『効率のよい移動』は出来ても『組織だった戦闘』は指揮する武士によって差がでかい。
戦上手のベッキーは常に部下を褒め、失敗した部下も客の前で「この者は運悪く不覚をとったが、普段はここがすばらしい」と褒めたのでその期待に応えようと部下たちは強くなったという。
その強さというと、1578年に主力が壊滅し、次世代の若い衆で構成された豊後の軍隊が数日かかっても落とせなかった城を、福岡の立花山から うきは市まで『敵の領地を進んで』到着した日に落城させたほどである。
ついでに隣の城も落としたといえばそのバーサークぶりがわかるだろう。
今回は、『そんな連中には勝てないけど経験に乏しい連中なら勝てる程度の強さの兵』との戦いである。
これにある便利グッズを使って勝てばよい宣伝になると思ったのだ。
「というわけで、みんなには、この2つを使って訓練を受けてもらう」
といってとある日用品を渡してみた。
受け取った者たちはマジマジと見て
「これ…何に使うものですか」と聞いてきた。
あれ?ゴム軍手とスパイクの使い方って、直感的に分からない?
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たまにはベッキーとかもかつやくさせたいなと思いましたが、何故か登場機会が少ないですね。多分活躍させるとなると人死に出るからでしょう。
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