219球目 馬女と犬男の勝負がさけられない
ホームランがセンターフライになるなんて……。
「グギャアグギャア!」
「あと少しで元に戻すから、ガマンしてフガ」
アオサギの魂が入った
「右か左に飛ばしとったらホームランやったな」
人に戻った
「あれ、めっちゃはらわた煮えくり返っとるで。静かな時の番馬は怖いよー」
「3打席目に期待しましょうか」
これ以上、点差を広げられないよう、俺は一生懸命に投げる。
試合は1-4のまま、6回裏まで進んだ。
※※※
去年の4月、ボダコ姿の
「えー、野球部―、いかがっスかー、ワンワン」
「コケコッコー!」
恥を忍んだ甲斐があって、
「うちのクラスに体操と陸上トップクラスの女がいるんですよ。ちょっと誘ってみますわ」
「ホンマか。そんな子が来てくれたら、心強いな」
「ここにオレより速い奴がいるって、ウソちゃうやろなぁ」
「本当だって! ホラ、あの犬の人がそう!」
「そっか。じゃあ、オレがあの先輩に負けたら、野球部入るわ」
「
「犬じゃなくて、
(続く)
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