第11話 非日常の過ぎた朝
あれから、あまりに大胆な行動を自分で顧みた雨空は、さらに顔を赤くして、布団へと飛び込んでいった。
そのまま互いに眠れぬまま、朝を迎え。
台風は過ぎ去り、いい具合に晴れ間が見えはじめていた。
「……おはよう」
「……お、おはようございます……」
微妙にギクシャクした距離感の中、俺はブレーカーをもう一度確認。洗面所の電気をつけてみると、あっさり点灯。どうやら一時的なものだったらしい。
「……朝ごはん、食べます?」
ひょこ、と扉から顔を出した雨空が、少し頬を赤くしてこちらを上目遣いで見る。
破壊力は十分だった。
「……おう」
思わず、普段食べない朝食を食べると言ってしまうくらいには。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます