第2部 幽霊のいた夏
6/19(金) 野中貴臣①
「じゃあカタちゃん!」
「カタ?」
「おー、そう呼ぶことにする! オメーとはもうダチだからな!」
「んじゃ君は……トモミちゃん?」
「俺は、ちゃんじゃねーだろっ!」
「あははは! トモミちゃんは女っぽいな!」
「なんだよ、うっせーな!」
「わはは! おもしろいやつー!」
「じゃあカタちゃん、あの岩まで競争なー!!」
「よーいどん!」
「あっ、待てずりーー!」
子どものころの話。
それは音和がいなかったある夏のこと。海で知り合った男の子と毎日のように遊んでいた。
音和が戻ってきたと同時に消えたアイツは、もしかしたら。夏に帰ってきた幽霊だったのかもしれない。
…………
………
……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます