サバゲー編
第10話 部活会
神崎翔は昨日起きた出来事を頭の中で整理できていなかった。
そんなもやもやした感情を抱えながら、神崎翔は正門を通ろうとした。
「おい君」
風紀委員長が神崎翔のだらしない服装を見て、彼に注意しようと思い話しかけた。
「何ですか?」
「ネクタイが曲がってる。それにシャツがズボンの中に入っていないではないか」
風紀委員長の佐々木エイラはこの学校の中で、五本の指に入るほどの美女である。
彼女は普段はおしとやかで、真面目な性格であり、茶色く長い髪を右と左で束ねている。風紀委員長をやっている時だけは、声を荒立て風紀を整えている。
神崎翔はイライラを隠し、風紀委員長の注意通りに服装を整えた。
「よし。それでは行け」
神崎翔は自分の教室に向かった。
「神崎くーん。昨日はありがとね」
神崎翔は月島にお礼を言われた。神崎翔は自然と口がほころぶ。
昨日の全校鬼ごっこではクラスのほとんどが捕まった。
「月島さん。昨日のことさ……」
「実はさ、生徒会長から聞いたんだけど、毒川先生が渡した物ってアンモニア水らしいよ。取引相手は同僚の部屋を臭くしようとしただけ何だって」
「そんな子供みたいなことに付き合わされてたのか!」
神崎翔は昨日の事件に飽きれ顔となった。
「それよりさ、この学校では毎日イベントが行われるらしいよ」
この学校では毎日のようにイベントが行われている。
体育祭や音楽祭などの定番行事から、昨日のような全校鬼ごっこや、この学校にある複数のエリアを使ったイベントがある。
「今日はどんなイベントがあるんだ?」
「サバイバルゲーム」
ピーンポーンパーンポーン
校内放送の鐘が鳴った。
「これより、学年対抗によるサバイバルゲームを始めます」
「おいおい。勉強はしないのかよ!」
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