★★★ Excellent!!! 現在何処へアマビエ。教科書無し。載ってないものを呼ぶ。坂は何処へ知れ? 大槻有哉 コロナは何処を切る。何処にも無い病の法。アマビエなら載れるのか? 呼べるのか? 知恵と記憶。病の坂はどの辺りにあるのか? 今は何処? 明日は何処? 消えると願い。 テレビはあまり見ないので、コロナの現状について詳しくは知りません。疫病に対するかつての方法、現在に通じる方法の知識が特筆される。短い話の中で、ここまで話を選べるのか。構成力は短編の命なので、素晴らしい。 レビューいいね! 3 2020年11月17日 14:39
★★★ Excellent!!! アマビエと少年のささやかな交流が、人々を救う。 夷也荊 主人公の少年が住む島には、アマビエを祀る神社があり、若者に人気のスポットだった。しかしそんな風潮を、年配者は快く思っていない。アマビエは人々を救う神様だからと。 島にはアマビエ来訪の伝説があった。昔、漁に出ていた漁師が網を引き揚げると、見たこともない生き物が網にかかっていた。その生き物を売ろうとしているところで、突然その生き物が予言をした。豊漁が続くが病もはやるので、自分の姿を書き写して見せよ。それが予言の内容だった。その生き物はアマビエと名乗った。 時は現代。コロナのせいで学校が休みになった主人公は、海に行って空き缶を捨てた。すると小さなアマビエが、そこに現れた。まさに手のひらサイズのミニアマビエだった。アマビエは主人公と共に島の人々を救おうと奔走するが……。 主人公の少年と、アマビエの意外な接点。 そしてこの出会いが、少年の未来を変ていく。 アマビエ伝説の新解釈に基づく、心温まる物語。 是非、ご一読ください。 レビューいいね! 2 2020年8月4日 06:44
★★★ Excellent!!! 神智と人智 マスケッター 軽妙な筆致ながらも『集団』が陥り易い落とし穴を簡潔に描き、アマビエが特異点として強い存在感を大いに発揮している。 必読本作。 レビューいいね! 1 2020年6月23日 12:17
★★★ Excellent!!! アマビエ様、どうか我々をお守りくだされ 坂井令和(れいな) 珍妙な魚が釣れた。「私は海中に住むアマビエと申す者なり。当年より六年の間は豊漁が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と予言めいたことを述べ、海に飛び込んで帰っていった。 今の時代にあったお話でした。 メッセージ性あります。 レビューいいね! 2 2020年4月20日 06:25