第123話増強
「はぁ、、、ウィングメイデンは全長400m、全高236mに及ぶ大型戦艦よ。船首には主砲が搭載されていて、主砲を撃つ時は横に開閉するようになっているわ。大きさは15mでそこから魔法エネルギーを圧縮した物、魔弾をレーザーのように3秒間照射するわ。12.7mm対空機銃、迎撃用のホーミングレーザー、対空対地攻撃ミサイルであるワイバーンを240発装備。副包として船腹、船上、船尾に2門ずつ合計6門、魔導シールド発生装置、攻守共に完璧な飛行戦艦よ」
話を聞いて更にワクワクが止まらない。
「ウィングメイデンには一体どれだけの兵器が搭載可能なんだ?」
「戦車はせいぜい6台までね。後は小型艇を12機ね。そして兵員の登場可能数は2500人。売店や訓練室、娯楽室等も揃っている」
正直な話、軍人にもメンタルケアや暇潰し、娯楽が必要なのは当たり前だ。それも理解できているこの戦艦の設計は素晴らしいとしか言えない。
「そして、我が軍の正式採用型重戦車ブレイバーが6千両、小型飛行艇が2500機。武器に関しては此方の書類を。 閣下どうぞ」
「なんと、これほどの武器が現在も無人で作り続けられていると?!」
「はい、地下はほぼ無人作業が可能となっております。人的資源が必要なのは上層だけです。内線終了後は上層の復旧も行いますので」
確かに、この軍需工場都市はその名の通り軍需工場に勤める者と、農産物でフォレスタとの交易をすることで外貨を得ていたはず。半分が死んだのは被害額は大きい。
「閣下、第2師団から応援は出せませんか?」
「ううむ、問題はこれほどの兵器を生産可能な工場の防衛じゃ。物資の輸送は空路があるから良いが、それを民間人に強いるのは酷でもある。しかし、防衛にも人員は、、、」
確かに、閣下の言うとおりだ。防衛にも人員は必要だ。だが、制圧するにも人員がいる。
いや、セリエとの約束を破る事になるがやろう。俺が30人分以上の仕事をこなせば良いだけだ。
「解りました。では、オリエ少将にはそう伝えます。しかし、ここにある武装及びウィングメイデンは我々が使用させていただきます。よろしいですか?」
「わかった。それ以上の援護は不可能だと理解してくれ」
ケスラー閣下は心のそこから申し訳無さそうにそう言ってきた。そこで俺達の会話は終わり、面白い事が起きた。
「なぁ、地面がピチャピチャいってん、、あ?」
ゴォォォ
「ごめんなさい、警戒装置の事を忘れてたわ」
「おい!警戒装置ってなんだよ!」
「察するに、みず攻めかの?」
「では、さっさとウィングメイデンに乗り込むか」
俺達三人水が溜まるなか、急いでウィングメイデンに乗り込んだ。
「ブレイバーとかは大丈夫だよな?」
「ここは秘密の造船所だからね。戦車とかは上層階で作ってるから安心してね。後は、出港するだけよ」
「そうか、良し!ケスラー艦長号令をお願いします」
「ふむ、ウィングメイデン。発艦せよ」
「「yes sir!」」
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