第112話休日は休む日。ではない
休日、戦時中に休む暇はない。まぁ、今俺のいる場所は解った。バレタニア総合病院だ。これが、軍事施設なら逃げ出しても文句は無いのだが、民間病院となると、、、
「何をしているんですか!」
「あれ?さっきの看護師。どうしたんだ?病院では静にすべきだと思うのだが、間違えているかな?」
「本当に動いていますな。大丈夫ですか?」
「う~ん、助骨と坐骨辺りの骨折に体内出血?あたりかな?」
「流石ソルジャーですね、了解です。退院手続きをしておきますので、あと医療費は心配なくバレット様から頂いて」
「100万ギルだ。病院として口座を持っているな?そのに振り込んでおいた。後で確認してくれ」
「了解です」
「えっ?!院長!」
院長は慣れた手付きで点滴と輸血のチューブをはずしていく。
「リジェネジェーション」
俺はその後、淡い翠の光に包まれ、今までの痛みを消し去る。
「世話になったな」
「いえ、しかし戦争はないほうが良いのですがね」
「詭弁家だな、院長。人間の歴史は戦いの歴史だ。人間がいる限り、戦争は無くならんよ。では」
看護師は呆けたまま何も言わなかった。でも、最後の院長との会話は中々有意義だったな。
「さて、オニキス。ソルジャークラス1stの権限を使い、メリエット、ジュリア親子の検索を。データ登録されているなれ検索できるはずだ」
hit
メリエット・スー 年齢32
王国歴2003年4月14日
ジュリア・スー 年齢10
王国歴2025年6月6日
嘘だろ、ジュリアちゃんは10歳なのか?120かそこら辺だから6歳位だと思ってたけど。
しかし、今はそこじゃない。
「オニキス、メリエット・スーの妹を」
hit
ベルナデット・ハウマン 年齢20
王国歴2013年8月7日
ベルナデット?もっと詳しく調べてみるか。
「ベルナデット・ハウマンを詳細検索」
hit error
「エラーだと?検索に障害が?王配としての権限に変更。ベルナデット・ハウマンの詳細データを」
hit
ベルナデット・ハウマン
王国歴2031年
王国軍所属少尉
王国歴2032年
王国軍第1師団所属中尉
同年王国軍第1師団所属大尉に昇進
王国歴2033年
王国軍****所属准尉
どうなってんだ?第1師団は近衛師団とも呼ばれる王族警備も行う師団だぞ?そこに所属していて何故今年で3階級も降格のうえ文字化け部隊に所属してるんだ?
「王族に準ずるものの権限でも文字化けが起こると言うことは、懲罰部隊か非合法部隊か?確かに、これは助けて欲しいよな。オニキス、いったい誰の権限で行われた事だ?」
hit
スタンレー・コール少佐
その名は悪名高い物だった。コール公爵家の適男にして、王国軍の汚点だ。簡単に言うと、民間人への暴行。汚職、その全てが家によって抹消される。セリエ政権ができたら人知れず家族丸ごと消す予定の1人だな。
「はぁ、貴族がらみの面倒事ね。まぁ、やりますか」
後か先かの違いだ。はぁ、地獄行き確定だな。まぁ、龍神が地獄に行くかは知らないが
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