第23話戻った日常

帰って来たらヤエさん、コノハさん、サクラさんの三人から可愛がられてしまった。

この三人にとって僕は弟かそれに準ずる者なんだろう。


「んー!バロ君(*´▽`)おかえりー!

お姉さんが癒してあげペギャッ!

、、、うぅぅバロくーん、

ヤエが虐めるよー!きっと私達を虐めて喜んでるドsだよ!早く私と一緒にー!!!」


「よしよし、大丈夫です姉さん。」


少し会わなかっただけだけど、このやり取りに懐かしいとか、戻ってきたとか、そんな印象を感じるな。


「コノハ!、、、すまないバロ、

コノハはサクラが出掛けて暇していてな。

丁度お前が帰って来て、いい獲物をな。」


ヤエさん、僕の事を獲物か。

確かに、おちょくる対象がいなかったら

僕に来るよね。


「はい、僕はコノハお姉ちゃんの事が大好きですよ。少しいないだけでここまで思ってくれるなんて、、、もう!」


「はっ、えっ?バロ君!」


無垢な少年を演じてギュッとコノハさんを抱き締める。自分でやる分には反応しないはずなのに、こんなにも驚いている。

ヤエさんは驚愕、ルシエラが白い目で僕を見ている。

、、、止めてルシエラ、僕は何も悪いことはしてないよ。


「バロ、中々やるな。まさかコノハに仕返しするなんて。」


「んんんん!!!お姉ちゃんの純情を弄んだの?!バロ君なんて嫌いだ!」


「コノハ姉さんが嫌っても、僕がコノハ姉さんを大好きなので!」


「ん!!!!」


ヤエさんはもう、止めてくれと言うほど腹を抱えながら笑い声を上げ、ルシエラは誰かと話している。


「そう、コノハを、、、ふふっ。

良いこと聞いたわ。」


うん、あれだ。サクラさんだね。荷物を見るに買い物に行っていたみたいだ。


「サクラさん、お帰りなさい。」


「、、、コノハ、貴女今晩バロ君の部屋に行きなさいよ。」


「は?」「え?」「な?」「?」


サクラさん以外の四人、見事にワケわからんと言った顔をしている。

二人、僕とコノハさんが特に。


「だって相思相愛なんでしょ?なら、今晩一緒に過ごしてさ、、、ねぇ。」


ニヤニヤした顔をしながらコノハさんを焚き付けているサクラさん。

とうのコノハさんは、、、


「ぐぶ!」


「そうね、、、確かに弟はお姉ちゃんと一緒に寝るものだものね。今夜は、、、」


僕をあり得ない力で抱き締めて天国を見せている?馬鹿!苦しいだけだ!

だんだんと怪しいヤバい方向に向かって行っている。俺はサクラさんに焚き付けるのを止めて欲しいと言った視線を向けた。


、、、結果、気付いて貰えなかった。

ルシエラに助けを求めると、、、


ぷい


は?


顔を完璧にそむけられました。


、、、結局助けてくれたのはヤエさんです。

やっぱり貴女が一番頼りになります!

本当に!

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