第461話 どたばた
「ねーえ。りょうくん、そろそろ準備しないと間に合わないよぅ」
やばい。最近、ゆいちゃんが馬鹿みたいにかわいい。いや、元からめっちゃかわいかったんだけど、最近、2人でいる時はかわいさが倍増している。
今日は春香が朝からバイトでまゆは実家に行く予定があり、そのあとバイトで朝からゆいちゃんと2人きりで、2人でお昼ごはんを食べてそろそろアンサンブルの練習に行かないといけない時間。
でも、練習に行く前にお布団を干しちゃおう。と思っていると、ゆいちゃんがちょっと休憩。と言いながらお布団で横になってお布団を干す邪魔を笑顔でしてくる。いたずらっ子なゆいちゃんめっちゃかわいい。
しかも、お布団干す邪魔をするだけでなく、ゆいちゃんはお布団をぽんぽんと何回か叩いて早く隣に来てアピールをしてくる。かわいすぎてやばいです。
という流れでゆいちゃんの隣で横になったら、ゆいちゃんは僕の腕をギュッと掴んで離してくれない。そんな感じなのに、冒頭の一言を僕に小悪魔みたいな表情で言うゆいちゃんかわいすぎません?しかも、この前僕が買ってあげたリボンのカチューシャ付けてくれててかわいさの数値がカンスト状態なんですけど。
「ゆいちゃんが離してくれないと起きれないんだけど…」
「えへへ。やーだ。まだこうしてるー」
あーもう。なんだよこの子。かわいすぎるだろ。
「どうしたら離してくれる?」
「えへへ。頭なでなでしてー」
迷わず頭をなでなでする。めっちゃ喜んでくれるゆいちゃんかわいい。
「もっとギュッてしてー」
迷わずゆいちゃんをギュッと抱きしめる。喜んでくれるゆいちゃんめちゃくちゃかわいい。
「えへへ。次はねー」
こんな感じで次から次へとゆいちゃんの要望を聞いてあげる。ゆいちゃんはめちゃくちゃ喜んでくれて最高に幸せな気分になる。
「次は何をして欲しい?」
「えへへー。次はねー。どうしようかなー」
だんだんと僕も乗り気になってきて次に何して欲しい?とか聞いてるし…幸せすぎてやばい。
「あっ……」
ゆいちゃんに次は何をお願いされるかな。とか考えているとゆいちゃんは何かを思い出したような表情をしていた。どうしたのだろう。
「ゆいちゃん、どうしたの?」
「ち、遅刻……」
「あ…」
時間を見ると全力で走っても間に合わない時間だった。慌ててアパートを出る準備をして大学までめっちゃ走ったが間に合わなくて、りっちゃんさんに事情聴取されてめちゃくちゃ怒られた挙句、りっちゃんさんから春香とまゆに今回の件が伝わり、春香とまゆにもめちゃくちゃ怒られました。
めっちゃ怒られて反省したけど、ゆいちゃんを甘やかしたことに悔いはありません。
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