最終話「FOR THE FINAL ~見えない明日~」


 

 2030年。

【L】による新世界が始まってから数年が経った頃の事だ。


 それはクリスマスの少し手前。計百回目の裁定を迎えようとしたその日。



 アイドコノマチの中心。真天楼は“墜落”した。


 祠の間が存在する天守閣を中心に、黒い炎が一瞬だけ噴き出したのが見えた。着地体制に入っていた城は主人と原動力を失い、不時着する。


 それは今までに例を見ない大事故だった。

 墜落直後に黒い炎は引っ込みこそしたが、城の下敷きになった建造物や被害者の数は相当なものである。


 何より、この街で起きた異変はそれだけじゃない。


 一夜にして、この世界の権力者は滅んだ。

 そしてアイドコノマチだけに飽き足らず、この地球上全ての世界から___。


 【L】の消失が次々と確認された。

 数年に渡った新人類の時代の幕が閉じていくのだ。











 二か月後。東京、都立病院。








 この数日。アイドコノマチの陥落にて、この病院だけに飽き足らず、東京都全ての病院に、アイドコノマチで重傷を負った怪我人が送り込まれた。


 東京だけじゃない。その他の県立病院にも、病人は次々と搬送されることになる。


 真天楼陥落による被害者だけではない。

 選別の日にて傷を負わされた者。【L】による恩恵も与えられず、路地裏でドブネズミのような日々を送り衰弱していった人間。その全てが緊急搬送されたのである。


 ……【L】を失ったその日。創造主は愚か、五光の人間の数名が行方不明。

 【L】による暴力もほとんどなくなった今、天王の駒であり犬と成り下がっていた政治家及び警察組織は数週間で立場を取り戻し、即座に日本の復興へと動いていた。


 日本だけではない。【L】により歪められた国権は世界各国で再生の兆しを見せている。暴力だけが今後を支配する世界は終わり、再び、かつての安寧かつ陰険な時代が戻ろうとしている。


 とはいえ、まだ三か月。完全に再生したとは言い難い。


 【L】による暴走を見せた者達の懲罰の有無の判断。そして、【L】による暴虐の連続により稼いだ金で国外逃亡などを計る人間達。

 時代の流れを見誤った者達として、逆に異端されることとなった人間達の今後をどうするか、話し合う期間に入っている。


 これで、平和になったと考えるべきなのだろうか。


 日本はかつての姿に戻りつつある。そして世界も、【L】が残した災厄の予兆と戦い続けている。人類の幸福とやらは近いのか、はたまた遠のいたのか。その場にいる誰もが盤上一致とは言わない難しい時代に差し掛かったのだ。


「……また、戻りつつある、のか」


 我刀潔奈は、東京都の都立病院の個室に搬送された。

 今の彼の立場的に、我刀家の恩恵など最早何の意味もない。富豪の立場でさえもない彼が都立病院の個室を確保できるほどの資金など残されていないはずだった。


 医者によれば、誰かがここまで運んできてくれたのだという。

 意識は搬送されてから一か月後に取り戻し、それからは体の回復が見込めるまではベッドでの生活を余儀なくされた。


日本が元の姿に戻り行く中で、彼も“リハビリ”の期間へと取り掛かろうとしている。


「国が、平和になろうとも」


 アイドコノマチは滅んだ。真天楼は跡形もなく崩壊した。

 

「俺は、俺は……」


 世界などどうでもよかった。

 彼にとって戦う理由。それはただ……。




「潔奈?」


 面会謝絶。医者以外は立ち入れないはずの病室で女性の声がする。

 担当の看護婦の声ではない。不意に聞こえた声に最初こそ彼はとぼけていた。


「……っ!」


 聞き覚えのある声だった。

 我刀潔奈は、静かに振り返る。


「潔奈ぁっ……!!」

 直後に抱き寄せられる。

「良かった……本当によかった……起きたぁあっ……!!」

 そこにいたのは、いつも恐怖に怯えた心を癒してくれた大切な人。

 嫌っている世界を守る結果になろうとも、戦い続けたたった一つの理由。


「輝沙っ!!」


 彼の大切な恋人だった。

 再会。たった一人、この個室に数か月以上も孤独の生活を続けてきた彼にとって、その再会は閉ざしかけていた心をあたためてくれた。


「よかったっ……無事、だった……!!」

 城が墜落したと聞いて、彼女もまた、その崩壊に巻き込まれたものかと思っていた。

 しかし彼女は生きている。最初は夢じゃないかと怯えてもいたが、この確かな暖かさに力強く抱きしめられる腕の感覚。何より、夢にしてはリアルすぎる彼女の心臓の鼓動。間違いなく本物だ。


 生きていた。

 彼が生きる理由は、生きていたのだ。


「助けてくれたんだ。城が崩壊する前に」

「誰に……?」

「分からない。銀色の髪をした、綺麗な女性の人だった……潔奈の友人だって」


 助けに来た。それはまるで、あの城の陥落が分かっていたかのような行動だ。

 植物人間、或いは花園愛留守に従っていた誰かが助けてくれたというのだろうか。だが、彼らのメンツの中で、銀色の髪をした女性の人に心当たる人物がいない。


 そもそも、彼らは嫁の存在を知らなかったはずである。彼らである可能性は低い。


「そういえば、雲仙家の羽織を着ていたような」

「!」


 それを聞いて、思い当たる人物が一人だけ該当した。

 

 五光の面々の中で、唯一生死がはっきりしていない人物が一人だけいる。


 “キサナドゥ”……素顔も知らない謎の人物。

 雲仙の証を羽織っているのは、仮面をかぶっていたあの人物ただ一人。


「そうか、そう、か……」


 随分と大きな借りを作ってしまうことになった。


「ところで、潔奈」

 そっと体が離れる。

「あんな綺麗な女性とお友達って……もしかして、浮気~?」

 頬を膨らませ、嫉妬を浮かべている輝沙。純情少年にまさかの浮気疑惑が浮上したことで、折角の再会も少しばかり怪しい方向へ。


「ま、待って! 違う! そんなこと!」

「どうかな~!」


 それは、二人にとって最初の夫婦喧嘩になったのだという。

 


 だけど、その夫婦喧嘩。久々の嫁との会話。

 静まり返っていた我刀潔奈の心。束縛されていた彼の心が、自由になった瞬間であった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 二か月たった今、アイドコノマチだった場所は封鎖されている。

 当然、まだ取り残されている人間もいる。選出された調査班による現場確認を週に数回行い、以前のような無規律な異変が起きないかどうかの確認を怠らない。


 安全が確認されたところで、アイドコノマチを解放し、再び復興へと取り掛かる。

 とはいえ、以前のような無法地帯の時代があった後だ。事は慎重に進められ、この一件には“とある協力者”がいなければ成り立たない状況であった。


 今日も、政治家のトップ同士。議談によりアイドコノマチの調査を慣行。


 そこには“五光”にかかわっていた一族の呪術使いも数名いる。教徒達もまた、日本の秩序を守るため、一族としての在り様を守りながら戦い続けていた。


 ……議会室から政治家が数名顔を出す。

 その中で一人、スーツ姿の女性がエントランスの隅っこで待機している、羽織姿の女性の元へと向かう。


「お疲れ様です。“怜様”」


 宮丸瑠果だ。 

 スーツ姿の上に、上着として仕事着の羽織。ミスマッチではあるが、瑠果は政府の人間として一時的に立場を置いてることの証明であった。



 雲仙怜。

 目の前にいる“銀髪の髪の政治家”に対し、瑠果はそう呼んだ。


「もう様をつけられるほど偉い立場ではないよ。雲仙家は私の代を持って滅んだ。君と同じ、ただのはぐれ呪術師……それの“偽物”さ」


 政治家の女性の正体はキサナドゥ。雲仙怜の式神、若き日の彼女の姿の現身であった。


 天守閣で確かに彼女の式神は倒された。だが、あれはそのうちの一体に過ぎない。

 念には念を入れて、数体用意していた。潔奈を救出したのも、こうして日本の復興に手を貸す政治家として動いているのも……それぞれ別の“個体”である。


「といっても……動けるのは、もう一年程度だろうけどね。この個体もそう長くはもたないよ。【L】も失った今、人形でしかない私に出来る事は少ないと思うけど」


 だが、式神の寿命はそう長くはない。

 残す命は残り一年程度。彼女はその短い命の中、出来る限りのことを尽くそうと手を回し続けてきた。身分を隠して、裏でも政治家を回すくらいの暴挙くらいは。


「明日また、調査に行ってもらうことになったよ。大丈夫かい?」

「私は構いません」

 瑠果は快く、彼女からの指示に答える。

「命を賭けて世界を救った人達の為になるならば、私はなんだって致します」

 その身体。その命は沢山の人たちに救われてきた。

 アイドコノマチが滅び、遺体こそ全て回収されることは叶わなかったが、都内の山奥にて協力者であった教徒達の墓標がようやく建てられた。あまりにも長くなったが、弔う機会がようやく訪れたのだ。


 友であった、仄村紫。そして、その相棒たちの墓標も、ようやく___。


 墓標の前で、瑠果は約束したのだという。

 日本を陰で守り続けてきた呪術使いの一家の生まれとして。一族自体は滅びようとも、最後まで誇りを胸に戦い続けようと。


「……君達の仲間。どうなったんだい? あれから、連絡は取ってるのかな?」


 既に二か月近くが経過した。

 残りの一同はどうしているのか……まだ次の仕事にまで時間はある。数分程度の暇つぶしとして、キサナドゥは問う。


「牧瀬って人、私が無理を利かせて、刑事の職に戻れるようにしておいたけど……どうなったの?」

「復帰はしたそうです。ですが、すぐに使ってなかった分の有給休暇を使って長期休暇を取ったそうです」


 刑事に復帰はしたようだが、まだ本格的には職に戻っていないようである。


「どうしても助けておきたい人がいるって私に頼んで。今はその人たちと静かに暮らしています」

「それって、もしかして……」

「ええ、何処までも青臭い方だと思いましたよ」


 宮丸瑠果は一通のメールを携帯で開く。


 画像データ。自宅のソファーでくつろぐ牧瀬の姿。

 そしてそこには、娼婦館で彼の名を叫んでいた女性。そして、館での一件で手を貸してくれた小さな恩人の姿もあった。


 まるで、家族のように。

 まだ笑顔こそぎこちない。距離感は酷く開いていたが、彼も少しずつ元の生活に戻ろうとしている兆しが、その写真から見て取れた。


「最後に協力してくれた両名の行方は分かりません。アイドコノマチが崩壊して直ぐにいなくなってしまいましたから」


 アスリィ・レベッカとプラグマ。二人の行方は分からないままらしい。


「そして……“彼”も」


 そして、世界を救った英雄。

 世界を愛さず、他人を愛そうとしなかった不愛想の殺し屋。しかし、最後の最後で明日を探したいとその身を駆った。


 感情を取り戻した植物人間の行方も、知らないまま。


「……一つだけ、情報を仕入れたよ」


 植物人間の行方の話に差し掛かると、キサナドゥが割り込んでくる。


「この世界全てから【L】が消えようとしている。だけど、まだその力が根強く残っている者もいるらしくてね。残党による最後の足掻きのテロ集団、そして、【L】の復活を望む宗教団体。まだまだ、荒んでいると思うよ。でもね」


 まだ、争いは終わっていない。人間の愚かは今もなお、続いている。


「その集団が次々と排除されているらしい。何者か分からないけど……私も時折感じるよ。この身体を通じてね」


 キサナドゥ。式神であるその肉体は【L】に対し、敏感であるという。

 今もなお、【L】を抱え生きる者を次々と見つける。そして、その最中、キサナドゥは感じ取ったのだという。


 ”例の殺し屋”と思われる、感覚を。

 

「とはいっても、直ぐに消えてしまうし。追うことも出来ないけれど」

「……彼は今も、戦っているのですかね」


 生きているのか、死んでいるのか。

 その人物とやらが、植物人間なのかは分からない。


「この世界は、地球は生きている。彼に力を与える存在は地球の意思そのものなのか。或いは【L】を生み出した愚神と全く同じ別の存在なのか……彼はいつまで、死ぬまで、その呪縛からは逃れられないのでしょうか」


「大丈夫だよ」


 キサナドゥは時計を確認し、瑠果と共に職場へと向かっていく。


「きっと、ね」

「……ええ、私も、そう信じたいです」


 一台のリムジンが待たされている。


「威扇はちょっとのことで、へこたれる男ではありませんから」


 二人は車に乗り込み、封鎖されたアイドコノマチへと向かっていった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 東京。国際空港。

 飛行機は【L】による暴走が続いていながらも流通と運航は続いていた。だが、今となってはチケットの奪い合いなどで混沌を極めている。


 【L】を失い、立場が危うくなった人間が次々と国外逃亡を試みているのだ。

 最後の最後まで醜い抵抗をするものである。仕事などで普通に飛行機を利用している客の迷惑でしかない。


「本当、うるさいったら、ありゃしないよねぇ~。お姉ちゃん?」

 黒いパーカーにジーパン姿。フードの下には大きなサングラスをつけた少女。

「そうね。男はすぐに権力に物を言わせようとするから、下品と言われるのよ」

 そんな少女の言い分に賛成するのは、相変わらずの修道服姿の女性。


 アスリィ・レベッカとプラグマの二人。

 手配した便が出発する時間まで、近くのベンチで待っている。


「ま、私達も他人の事、言えないけどさ」

「……」


 レディース用の細いジーパン。体のラインがくっきりと見える下半身の衣類。

 それを身に着けた妹の足元を眺めながら、アスリィは寂しそうな表情をしている。


「しょうがないでしょ~。法案とか戻って来ちゃって、あの格好で動きづらくなっちゃったんだから」


 前々では自由気ままの服装で生きられたが、法律などが次々と戻りつつある今。あのままの格好では露出狂として職務質問を受ける可能性がある。

 ただでさえ、早いところ日本から飛び出して故郷に帰るなりしたいのだ。敏感になっている国際空港のスタッフを刺激する真似はしたくない。


「……大丈夫だって。家に帰ったら、また戻すから」

「そう! それはよかったわ!」


 アスリィはそれを聞いて、太陽のように眩しい笑顔を見せた。

 パーカーの下に黒いビキニの水着姿。アスリィが言うに、プラグマを最も可愛らしく見せるファッションであり、最も可愛がることが出来る姿だと言った。


 衝撃のコーディネートはしっかりと戻してくれることを約束してくれた妹に、アスリィはいつもと違って立場が逆のように甘えていた。


「……あいつら、元気そうだったけどさ」

 空港に向かう前、我刀潔奈や呪術使いの一族達の様子は見て回ったという。彼らの今後には何の不安もないようで、少しホッとはした。

「あの殺し屋、どうなんだろうね?」

 ただ一人、行方が分からない殺し屋・植物人間。


 あれから結局一度も連絡が取れなかったのだという。アイドコノマチにて遺体が発見されてないとなれば、既に日本国外に飛びだした可能性がある。


「生きている、のかな」


 少なくとも信じたいことがあった。

 あの殺し屋が……花園愛留守達と共に、この世界から消失していないという事に。



「大丈夫でしょう。彼なら……あれだけ、ヤケになってたんだから」


 姉のアスリィもまた、彼の生存を信じていた。


「この仕事を続けていたら、またどこかで会うことはあるでしょう。次に会う時が、敵であろうと味方であろうと、」

 何処か不安そうな表情を浮かべていた妹に、そっと微笑んだ。

「笑ってあげましょう。死にぞこないってね」

「……あ~ぁ、やっぱり最後まで気に入らなかったなぁ~」

 彼の無事の安否を確認するよりも前に、やはり、プラグマが思い浮かべる感情は一つだった。


「お姉ちゃんの気を引いてさ。スッゴイむかつく~」

 嫉妬、だった。

 子供らしく、姉が大好きな妹らしい独占欲。結局のところ、最後の最後まで気に入らない大嫌いな男だというのが、彼に対しての感想であった。



「ねぇ、プラグマ。日本を出たら、休暇ついでにオランダに遊びに行きましょう」


 便の到着が、アナウンスで報告される。


「姉妹水入らず、でね」

「うん! お姉ちゃんとのデート、楽しみだねッ!」


 荷物をすべてコンベアに、そして係員からのチェックと金属探知機のゲートを通る。

 

 姉妹達もまた、生きづらい世の中に戻ろうと彼女達の生き方を貫いていく。

 新しい明日へと、一歩を踏み出そうとしていた。






「……あの、君達。これは何?」


 コンベア、係員のボディチェック。そして、金属探知機。


 全てエラー。

 凶器のナイフ諸々と、特別仕様の警棒と、全てが検査に引っかかってしまった。



「逃げるわよ! プラグマ!」

「えへへっ! 了解ッ!!」


 逃亡開始。来た道をUターン。


「こらっ! 待ちなさいッ!」

「待てって言って止まりませんよっと!」


 アスリィは凶器のナイフを捨てることなく、プラグマは動きづらくてしょうがないジーパンを脱ぎ捨て警備員に投げつける。元の姿へと戻ったままに空港からの脱出劇を開始する。


 姉妹の明日は、少しばかり遠いものなりそうだが。

 絶望一つ浮かべないその様。楽しそうに空港を走り回る二人の姿からは一目瞭然であった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 

 愛を知らぬ者、生を語る資格なし。


 愛に目を背ける者、生に縋る資格なし。


 愛から逃げる者、生へ向かう資格なし。



 ___愛に選ばれぬ者、生きる資格なし。





 ___否。


 愛は語るべきものじゃない。資格として振りかざす勲章などではない。


 誰も、愛を支配する事はしてはならない。




 自分だけが持ち、誰にも左右されない、己の愛。己の生きる姿。


 それを秘めた生命に明日はやってくる。

 その胸に真の愛ある限り……夢は君を、見放さない。



 その”愛”は、欲望か。或いはエゴか。

 人々は今日も、己をもっている。

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