自作品が完結した、という話

皆様こんばんは。

本日は特に作品追加などのニュースもありませんでしたので、宣伝と話題投下も兼ねて、自作品について少しだけお話したいと思います。



亀のごとく遅筆で仕上げた拙作でございます。


■ゆあん

https://kakuyomu.jp/works/1177354054896125527



すでに読んでいただいた方、ありがとうございます。本当に嬉しいです。


さて、自作を語る始めるまえに、これだけはって所を一つ。

これは何度も申し上げていることですが、今回の筆致企画は私も勉強させて頂いている立場であって、「企画主が上げたんだからこれが正解だって言いたいんでしょ」ということでは決して無いことを、改めて申し上げておきたいと思います。



さて、今回の「葉桜の君に」ですが、私は以下の課題と目標を立てて取り組みました。


■課題

①:文藝、純文学に通づる筆致

②:登場人物の内面を掘り下げる

③:危ない、不安定、破滅的、エロスなど、大人系の要素を盛り込む

④:コメディの要素は徹底的に排する


■目標

A:「プロ」であることを諦めた人と、それを目指す人の、心理的な乖離を描写したい。その中で、相互に感化されるドラマを描きたい

B:印象的な冒頭を用意したい。読み終わった後に、その印象が変わるような仕掛けをしたい

C:人物が物語を動かしたい。物語が人を動かすような「役目」を持った人物は登場させたくない。そのために人物を美化させたくない

D:作者が感じたことなどを、人物の心理描写に盛り込みたい



さて、最初に課題ではありますが、①については単純思考で「教科書に乗るような名だたる作家は純文学」というイメージがありました。エンタメ→純文学は難度が高いが逆の純文学→エンタメは諸々活かせるものが多そうだという単純思考で、「よし、難しそうだし書けたらかっこいいし成長できそう」という事で、課題として取り組みました。

②、③、④はそれに付随する条件ですね。純文学なら②、③、④を満たしていそう、というイメージから採用しました。


結果、ものすごく苦労しました。途中弱音吐いちゃうくらいです。

反動で乙女がパンイチで商店街を爆走する話を3時間で書き上げてしまうくらいには、ドハマリしましたね。

なんていうのか、全集中の呼吸(すぐ流行りに乗ろうとする)とでもいいましょうか、額を流れる汗一滴すらもその感覚から見逃さないみたいな、そういう集中力が求められました。後半はそこらへんが甘くなってしまいましたが、甘くしないと完走できなさそうだったので「ここらへんが自分の限界だな」と諦めました。鋭くご指摘頂くこともあったので、やはりバレるものだなぁと。


続いて目標ですが、これはあのあらすじを作品に仕上げる上で、盛り込めたら良いなぁと思っていたものです。結果的には、全て盛り込む方向で書き込んでいきました。


私は音楽学校を卒業して、いっとき、音楽で生計を立てていました。そのスキルで飯を食うことができればプロというなら、一時的にはプロだった訳です。結局食えなくなりましたし、メンタル・フィジカル共に限界だったので、自ら退いた所も大きかったです。

同じように、私はカクヨムで活動しつつ、一回だけ書籍化を経験しています。それもある意味プロなのかも知れませんが、結局の所それで食えている訳ではありませんし、その後書籍化の話もありません。

つまり、中途半端なのですよね。スケールが小さいのです。

ジャンプ漫画で言うと、資格試験には受かるけど、その後すぐ死ぬやつみたいな。


そんな私なので、やはり個人事業主系の専門業種に思う所はある訳です。「もっとやれたよな」とか、「あれ以上やってたら自分はどうなってしまったんだろう」とか、「引き際は正しかったか」とか、「過去の栄光にしがみついていないか」とか。

そういう「もやもや」みたいなのがあると、指導する立場になる時に、なんかこう、すっきりしないんですよね。

「◯◯さんみたいにはどうしたらなれますかっ!(きらきら)」みたいな目をされると本当息苦しい訳で。


でもそんな自分だからこそ、本気でその頂きを目指し、食らいつく者を尊敬しますし、だからこそ、私も卑屈になってはいけないし、応援したいし、なんなら私の知識や経験を踏み台にでもしてもらいたいと思う訳です。


でもさぁー、みたいな。とはいえさー。みたいな。

わかってくれる人、いるかしら。


そんな自身のモヤモヤを反映したのが、今作の葉太です。

作中に登場する『偽装教師』とはようするにメタファーなんですね。


まぁそんなキャラクターと執筆中に向き合わないといけなくなったので、お陰でメンタルに大分来ましたね。完全にメンヘラ状態になってました。



とまぁ、赤裸々に語りましたけれども、やはり作家として、企画主として作家様に向き合うには、無傷では済まないくらいの覚悟でいなければ、と、そういう思いで執筆いたしました。

是非に皆様、バッサリやって頂ければと思います。

以上、ご査収の程、何卒よろしくお願い申し上げます。




ここからは余談ですが、自作を書き終わったことで、拝読が進んでおります。

拝読した作品にはコメントし、大なり小なり「こうすると良いと思った!」みたいな事を添えるようにしています。「あー、そう思う人もいるかもしれないね」くらいの気持ちで受け取って頂ければと思います。


今回拝読した感じでは、「桜子」視点のお話が、多分一つも無かったように思います。多分。そういう作品も読んでみたいなぁ。


あ、フリじゃないですよ☆ ←



それでは、また。

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