活動報告
活動報告:読了作品を語っていく①
皆様、こんばんは。
恒例の活動報告を更新いたします。
これは「企画主が、作品を読んでこんなことを思ったよ」ということを、「一応企画主として活動しているよ」というアピールも兼ねて、共有する場所です。
完全主観で言及していく訳なのですが、中には個人的感想、中には企画主としてのコメントなど含まれておりますので、「へぇ、そうなんだ」くらいに思って頂けると嬉しいです。
またこのページはどちらかと言えば「まだ読んでない人がいたら読んでみて!」という成分が多いので、ほんのちょっぴりのネタバレを含みつつ、作品に興味を持ってもらうことを大切にしながら更新していきます。
したがいまして、「たとえほんのちょっぴりでもネタバレはイヤなんだよ!」という方はブラウザバックを推奨いたします。
それでは!
第一作目
奈月沙耶 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895476122
結論、とても素晴らしかったですね。名作だと思います。
まずこの作品の見どころとしては、数多の桜が登場する所だと思います。
桜と言えば無条件にソメイヨシノを思い浮かべる人が多いとは思うのですが、桜だって種類はあるわけでございます。その点が、桜を愛してやまない主人公・葉太によって語られます。ソメイヨシノが染井吉野と示されるだけで「おお、漢字知らなかった」となりますし、単純に勉強にもなるのですが、この部分が作品の世界観を一層リアルに深いものにしています。よく調査されています。世界観を構築する上で、こういう部分はとても重要だと思います。何も突飛な設定である必要はない、ということを証明してくれていますね。気になる所は作品執筆のために調査したのか、ご本人がお好きなのかという所ですが、もし前者ならば、その執筆に向かう姿勢に感服いたします。勉強させて頂きました。
そしてもう一つは、この桜が、非常に大きな意味を持っているということです。
心暖まる現代ドラマというか、ちょっとしたファンタジーというか。
読後感が素晴らしく、なぜだかこちらも心の中が春の日差しに当てられたように暖かくなっていくのが、良いです。
作品のレギュレーションもほぼ完璧に遵守しながら、過剰ではないキャラ付け、自然な会話。さらに作中に登場する「あるシーン」では、まるで魔法でもかけられたかのような美しい情景描写を見ることができます。全体的に描写も端正で美しく、それでいて過剰な感じがないのでとても読みやすかったです。
この、「読みやすい」ということは、小説において何よりも重要なことです。
読みやすくないと、読まれないからです。
読まれない限り、作者の伝えたいことが読者に届くことはありません。
本作ではその点が良く配慮されており、それでいて、伝えたいことを「押し付けよう」とはしてきません。読了すれば感じる所はあるでしょうが、それを読者の解釈にゆだねている所も魅力ですね。
高品質にまとまった作品だと感じました。
もし執筆にあたって勉強をされたい方がいれば、読むことで得られる部分はとても多いのでは無いでしょうか。
それでは、また。
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