第15話 浜辺家の休日(1)
今日は日曜日、1週間の中で2日しかない休みの日の内の一日だ。そして、多くの学生が「明日学校かぁ……」と言ってため息をつく1日でもある。
そしてそんな日のお昼時、僕は自室でベットにころがってマンガを読んでいた。
ペラ……
「………」
ペラ……
「………」
ペラ……
「………」
ペラ…
ガチャ
「さちく〜ん、もうお昼だよー!」
突然入ってきたのはこの家で僕以外の唯一の住人である姉さんだ。両親はいるにはいるのだけど1ヶ月に1回ほどしか会える機会はない。
「姉さん…ノックくらいして」
「ノックしても反応しないでしょ?やるだけ無駄!そんなことより、お昼ご飯出来たから冷める前に食べちゃって」
「今いいとこだったのに……」
「文句言わない!」
「いや、せめてこのシーンだけ──」
「問答無用!」
姉さんは僕の両手を掴んでそのまま引きずって部屋を出る。僕はされるがままにリビングまで運ばれてしまった。
僕はゆっくりと立ち上がり、食卓の席につく。そこには姉さんがよく作るチャーハンがおいてあった。
「「いただきます」」
僕はチャーハンを1口分すくい口に運ぶ。
「おー、姉さん今日はパラパラチャーハンなんだね」
「んー?まぁたまにはね〜。2人分くらいならいいかなって思って」
「そっか。……おいしいよ」
「うん!それは良かった!手間をかけた甲斐があるってもんだね〜」
それから僕達は適当に最近の学校でのことなんかを話しながらお昼ご飯を食べ終えるのだった
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