こんな本とかマンガを読んできたー。

111．空は赤く落ちる／ヒッポ

　今回はカクヨム知り合いのAskewさんのおすすめ作品だったので読んでみたんだけど、という。

　で、コメントに書いてはみたけどやっぱりこれをコメントにするにはあんまりだと思ったので、こっちの感想の方においてみたざんす。

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　紹介のマンガ一気に読みましたー。

　うーん……　大好きな作品に対して苦言になります。ごめんなさい！　

　90年代末～ゼロ年代なマンガだなあと思いました。セカイ系に近いというか。

　この舞台が「22世紀の日本における物理的実戦経験のある軍隊」でなくて、学校と社会ならまだリアリティがあるんですが、軍隊にもっていく理由が無いんですよね……　学校と社会と事件のはなしだったらいいんですよ。

　軍の話にしては甘過ぎ。彼らの軍隊としての日常に見えないというか。スパイは諜報員、情報提供者という固定観念になっている点もなあ。

　あと少年兵、と言ってるけどその時点でカナさんとか幾つだったんだろう、とか。

　その辺りの設定がぼけているので微妙な感があるんですわ。そんで今現在何処と戦ってるのか、戦っていないのか、仮想敵国なのか。ドイツらしいけど、何でドイツが今さら？　なんですよね。だから世界大戦のイメージがWW1や2をずらしこんだだけという感じで。その辺りをぼかすために22世紀に持ってきたとすれば、それは安易。

　これは邪推ですが、作者さまが現在の政府のやり方が気に食わない、というのが露骨に透けてみえて。場所が沖縄だったり普天間もってきたり。

　メカ的には｢マシンの中ではヘルメットつけろよ｣が個人的には。車の中でもレース中はメットつけるでしょうし。そんなに扱いが貴重なマシンにも思えないので。

　あとそのマシンの説明が欲しい。突然出てきてその辺りの説明が無いから、何でいきなりパトレイバー的な乗り物使ってるんだ？　という疑問が先に立ってしまって。

　とはいえ一気に読んでしまったのだから魅力はあるんですが。センシティブだし。共感できるひとは共感できるんだと思います。青春群像劇として。

　ただやっぱり全体的に甘い作品だな、と思いました。

　なのでごめん！　でも何か言いたかった！　凄くごめん！

　普通に現代物で書いてほしかったですよ！

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と書いたあとに｢登場人物紹介｣読んだら、え、主人公15才？

　国頭くん18才？　そりゃ確かに少年兵だけど……　20代にしか見えないざんすよ……

　でもなあ……　その年代をまんま軍隊に配属したのって、大東亜戦争だったとしても昭和19年とか人材がやばくなってからですぜ……

　そんでその辺りの書いた時期見たら、確かにゼロ年代的なのがよくわかりますわ……

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　↑までがコメントに一度書いた部分。

　つまりは何というか、作者がゼロ年代からずっと考えてた思いがそのまま入ってる感じなんですね。

　ただそれはもろに｢普天間基地移設反対！｣に賛同する人々のそれに似通っているんですよ。｢軍靴の音が聞こえる｣の。

　だからもう別の世界線の日本ということで現代にもっていけば、それなりにワタシの様な重箱つつきにも納得できるかもしれなかったんだけど。

　2110年、という辺りで「今から100年後」を設定したんだと思う。だけど100年後にしては「現代」すぎるんだよ……　これが「遠未来」だったら逆にありなんだって。「近未来」はその辺りが難しい。だから書くの今はもうできない。あれは若さゆえにできることなんだよなあ。

　で、チャプター2の感情はもの凄く本物感があるので、もの凄く言いたいことだったんだと思う。

　あとメカ。突然「MA」と言われても何の略なのかの説明もない。つか、あんな危険なもので父親の目の前で腕振り下ろすとか、……やりたいのは判る。が、よくそれで問題にならなかったよなあ、としか言いようがない。父親の配慮で事件沙汰にしなかったんだと、おばはん的には思ってしまうぞ。

　と言ってもうーんWEB漫画にそこまで駄目出しするのも何だしという……

　悩ましい。