51.水が氷になるとき/西炯子
むかーし、西さんのおはなしが非常に好きだったんだよな。
で、この表紙のひと=嶽野義人、と彼をめぐる人々のおはなしが文庫にまとまってたっていうんで久々に。
絵がずいぶん初出時と変わりましたな。フラワーコミックスのときと線がまるで変わってしまってますね。色使いも。良くも悪くも。
ワタシはこの初期のゆらゆらした絵と話が好きだったんだよなあ、とまたしみじみ。
そもそもJUNEでデビューした作品が、この人知ったきっかけだったんだよな。大学のとき。
だからまあ、「そのあたり」の揺らぎが無くなったなあと思ったとき、きっと見る気が失せたんだろ。
そのゆらぎに、痛々しい時期だとか中二とか省みればこっ恥ずかしい時期とか、色々あるにせよ何にせよ、何かしらの叫びが入っていると感じられる作品つーのは、やっぱり大事で。
「売れる直前」のバンドまでにあるのと同じアレだなあ。んで、完成前のもがきっーか。
大人になる前の痛みっていうか。
やっぱりあれはもの凄く美味しいんだよねえ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます