ヤンデレ狂騒曲(仮)
馬瀬暗紅
誰かの日記1
導入歌
1くるくるくるくる廻り出す
ころころころころ廻り出す
おのが魂何処へ向く
うぬが魂何処へ向く
輪廻が在ろうと無かろうと
寄り添い縛るむらごの緒
紙縒に倣いて縷々舞う独楽
2くるくるくるくる廻り出す
ころころころころ廻り出す
おのが赤糸何処へゆく
うぬが赤糸何処へゆく
自ら手繰るその縁
結んで開いてあゆ綾取り
何の気なしに詠った詩だけど、案外良いかもしれない。万物流転の理をベースにして、一連目は「大鏡」にて一条天皇に気に入られたという、「むらごの緒がつけられた独楽」が紙縒りみたいに細々と回る様子を描き、
二連目は、運命の人の小指に結ばれているという赤い糸をベースに。運命なんか知ったこっちゃないとその糸であやとりをして遊んでいる様子、もしくは相手に阿り諂いながら美しく彩る様子を描いた。
繰り返すけど、この詩は案外良いかもしれない。
...決して幸せな結末を迎えることのない、この恋物語の導入歌として
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