最後の時

明日、人類は滅亡するらしい。近年世界で同時多発的に起きているあらゆる災厄。明日やってくる隕石が、それらにトドメを刺すという。研究室には私ひとり。他の者は、家族とアイスクリームを食べたり、恋人と渚を走ったり、友人と思い出話をしたりして最後の時を過ごす。明日滅ぶ世界で、この研究に意味はないかもしれない。だが、この一手が何かを変える可能性があるのなら、私はその瞬間までここで頭と手を動かし続ける。1分1秒でも、その時間が長くなるように。







※Siriに「人類滅亡」と聞くと「知っていたらお教えしますよ。そうすれば、一緒にアイスクリームを食べたり、渚を走ったりして、充実した最後の1日を過ごせますから」と返ってきたので(時期によって返答は変化するかもしれません)

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