　やったね、ポイッターで検索をかけていたおかげだ！　発信時間は、約１時間前。

慌てて、その独り言に返信しようとする。すると、他の人のその独り言への返信を見る羽目になる。

　たくさんの返信。ポイートした人にうらやましいと伝えるもの、そんなのデタラメだと笑う人、ただの反応稼ぎだとわざわざ言いに来る人。

　これじゃ、ポイートした人が本当に求めている内容なんて、ほとんど見つからなくて、必要じゃない人の言葉ばかり目につくよ。

　そう思うけど、とりあえず連絡を取ってみることにする。

『初めまして。検索より失礼いたします。主さんが求めている情報かは分かりませんが、その人に遭遇した可能性があります。詳しい特徴などについてお知らせしたいと思いますので、『仲良し』登録させて頂いてもよろしいでしょうか』

　そう返信してみる。ただ、あまりにもたくさんの返信がそのポイートについていくから、気づいてもらえない可能性もある。もう少し落ち着いてから連絡する必要があるかもしれない。ただ、ブログから連絡した人よりは、早く反応がもらえる可能性は、あるね。

　とりあえず、『仲良し』登録申請をしてみる。相手からも『仲良し』登録申請が来れば、お互いにＤＭを送りあうことができるようになる。そうすれば、連絡も取りやすいし、他の人に情報を見られることもない。

　すぐには連絡は来ないだろう、そう思っていたら、ポイッターに反応があったことを知らせる通知が届く。

　通知のタブを見ると、先ほど返信したポイート主さんに『仲良し』登録申請が許可され、こちらにも『仲良し』登録申請がなされたことが書いてあった。

　私もすぐに『仲良し』登録申請を許可する。そして、さっそくＤＭを送付してみることにする。

　ＤＭ。ダイレクトメールの略。これはポイッターの仕様上、互いに『仲良し』になっていなければ送れない設定にもできるし、誰にでも送ったり送ってもらえるように設定できたりする。私は、お互いに『仲良し』になっているか、またはＤＭ申請が届いた中で、ＤＭをやり取りした方がいいと思われる人だけを選び取って連絡できるように設定している。今回の相手が、どういった設定にしているかわからないけど、多分今は、お互いに『仲良し』登録できている人だけがＤＭを送れるように設定してるんじゃないかな。

　誰でも送れるように設定していたら、おそらくあのポイートのせいで、ＤＭが迷惑メールでいっぱいになっちゃう。そう思っていると、なんと向こうからメールが飛んできた。

『改めまして、初めまして。この度は、ポイートへの返信、および『仲良し』登録申請の許可をありがとうございます。さっそくなのですが、主様がお会いになったという人についてお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか』