6章ー11:作戦会議と、〔忍者〕の囮作戦

 〈陰闇の隠形幕〉を机や椅子に引っかけ、暗幕の内側で車座くるまざに座って作戦会議をする命彦達。

 断続的に続くミズチの魔法攻撃を《旋風の眼》で確認しつつ、命彦はポマコンを操作していたメイアへ問うた。

「どうだメイア? 通信はできそうか?」

「……駄目ね、電波も妨害されてるわ。機械でも通信不能よ」

「うーむ。関所に連絡して自衛軍の魔法士を呼ぶのも駄目か。こっちもさっきからミズチの目を盗んでは、《旋風の声》を都市へと発して助けを呼んでるんだが……いまいち感度がよくねえ。どうにも邪魔だ、あの魔法防壁は」

「あれ、伝達系の精霊探査魔法まで妨害しよるんかい? 嫌らしいまでに手の込んだ結界魔法やわぁ。とにかく、あの水壁を出んとどうしようもあらへんわけやね、ウチらは? 弱った弱った」

「て、手詰まりだ……あーもう、どうしようっ!」

 腕を組んで暢気そうに考え込む勇子と、頭を抱えて怯える空太。

 舞子がチラチラ不安そうに空太を見ていることに気付き、メイアが空太を注意する。

「空太、落ち着いて。騒いでも体力を無駄に消費するだけよ? おまけに周囲を不安にさせるわ。気を付けて」

「あ、ご、ごめん」

 そのやり取りをどうでもよさそうに見つつ、命彦がミサヤに語った。

「〈転移結晶〉や《空間転移の儀》を使って結界外に一度脱出し、助けを呼ぶのはどうだろうミサヤ? 多少効力が弱まるくらいだったら、結界に近付いて魔法や魔法具を使えば出でられる可能性も高いと思うんだ。あの魔法防壁を破るより簡単だし、もし仮に再度ミズチの結界魔法に閉じ込められたとしても、助けを呼んでさえいれば、どうにか時間稼ぎでしのげると思うんだが?」

『お勧めはしませんね。空間転移の魔法的効力がどこまでがれるのか、現状では分かりませんから。たとえ短距離でも、あの魔法防壁を超える空間転移が発動すればいいですが、場合によっては結界魔法の妨害を受けて、魔法具が無駄に壊れるか、魔法自体が不発に終わる可能性もあります。それだけで済めば、まだよい方でしょう』

「というと?」

『私が最も危惧しているのは、半端に空間転移が発動した場合です。その場合、転移する私達が魔法防壁に激突し、誰かが確実に負傷するでしょう。しかも、ミズチに見付かる可能性が極めて高い。負傷した足手まといの者を連れたまま、ミズチに見付かって狙撃されるということが、現状では最も危険です』

「……確かに。うーん、またしても八方塞がりか。さーて、どうしたもんかねぇ」

 腕組みして頭を捻る命彦。ミサヤが命彦にキューンと身体を擦り付けて、思念で語る。

『私とマヒコだけであれば、どうにでも切り抜けられますから、もういっそのこと、2人で逃げるのはどうでしょう?』

「あ、ひっどぉっ! ウチラらを見捨てるつもりか、この色惚け魔獣!」

「同じ小隊の一員でしょ! 冷た過ぎるよ!」

「あんまりです、ミサヤさんっ!」

 勇子と空太、舞子が慌てて詰め寄ると、ミサヤは冷たく思念を返す。

『私は色惚け魔獣ですからね。マヒコさえ無事であれば、見捨てても別に構いませんが?』

「こ、こんのぉー……腹立つわ! 命彦、ちっとはミサヤに言うたってや!」

 勇子にガクガク揺さぶられた命彦が、ミサヤを肩に乗せて言う。

「ミサヤ、見捨てるのは駄目だ。メイアは一応社員扱いだし、【神の使徒】候補でもある。見捨てたら後々面倒だから、メイアは生きたまま連れ帰る必要がある」

「待ていっ! メイアだけか! ウチらは見捨ててええのんか! 幼馴染やろっ!」

「僕を見捨てるのか、心の友よぉーっ!」

「私、一応依頼主ですよ!」

 慌てふためく3人を見て、命彦が切迫した事態であるにもかかわらず、楽しそうにくすくす笑う。

 その命彦の様子を見て、黙っていたメイアも笑みを浮かべた。

「3人とも、さっきのは冗談よ。命彦にからかわれただけね」

「え、ホンマ? ふう、良かったわぁ」

 ホッする勇子達にミサヤがボソリと思念を発した。

『私は本気でしたが……』

「「「ミサヤ(さん)っ!」」」

 勇子達が騒ぐせいで暗幕が揺れてめくれかけ、慌てた命彦が3人の頭をはたいた。


 〈陰闇の隠形幕〉からヒョイと顔を出し、廃墟のひび割れた窓から外を見下ろした命彦は、ミズチの姿と位置、魔法攻撃を行っている一帯を確認して、すぐに顔を隠した。

「どうやら残された時間は限られてるようだ。あのミズチ、手当たり次第の魔法攻撃を止めて、限られた範囲を重点的に攻撃し、あぶり出しを始めてる。あのままの速度だと、こっちに来るまで、凡そ30分ってとこだろう」

「どうあっても私達を見付けて始末するつもりみたいね? まるで自衛軍が討伐を検討してる魔法士殺しの魔獣みたいだわ」

「みたいっちゅうかさ、そのものとちゃうんか、あれ? 確か、実際に姿が確認されとるファフニールとトレント以外にも、魔法士の死体や戦場の傷跡から推測される、未確認の魔獣が2体ほどおんねんやろ? そのうちの1体とちゃうんか? あぁー関所に連絡でけたら、確認とれんのにもう!」

「電波が妨害されてるんだから諦めるんだね、勇子? それで命彦、結局どうするんだい? 無駄に時間を空費しただけの気がするんだけど?」

「作戦……決まったんですか?」

「まあ一応、お前らに笑かしてもらって考え付いた作戦はある。結構俺が危険だから、誰かに代わって欲しいんだが?」

 切迫して追い詰められた現状でも、多少のおふざけが命彦に見られたのは、どうやら心理的重圧を少しでも軽くして、良い考えを浮かびやすくするためだったらしい。

 とりあえず作戦を思い付いたと語る命彦の言葉を聞いて、勇子が口を開いた。

「その作戦、聞かせてや?」

「ああ。作戦は至って単純だ。囮役がミズチの目を引く間、結界突破役が味方を連れて結界を破り、逃走する。その後、ミズチの意識が結界の破壊で一瞬逸れた隙に、囮役も逃げる。これだけだ」

「そんだけかい……ホンマに単純やね?」

 ポツリと言う勇子の言葉を聞き、命彦がムッとして言い返した。

「うるせえ、これでも結構考えたんだよ! でも今はこれ以外に思い付かねえんだ、仕方ねえだろ!」

「あのう、囮役って誰がするんですか?」

 怒る命彦へ恐る恐る舞子が問うと、命彦が嫌そうに答えた。

「……この小隊だと、〔忍者〕の俺以外に適役はいねえだろ? 俺がする」

『私の本心を言えば、マヒコを危険に晒すのは反対したいところですが、今回ばかりは致し方ありません。マヒコは私が全力で守りますから、足手まといはさっさと逃げてください。邪魔です』

「ありがとうミサヤ! ミサヤがいれば、俺は百人力だよっ!」

 ヒシッとミサヤを抱き締め、イチャイチャする命彦とミサヤ。

 その2人を見てげっそりしつつ、メイア達が言う。

「信じてるけど一応聞いとくわ。勝算はあるのよね?」

「死んだりすんのだけは止めてや?」

 メイア達の言葉に、命彦がバカらしいといった表情を浮かべ、言葉を返した。

「当然だろ? 死ぬとかあり得ねえ、逃げ切る気満々だぞ俺は? 忘れたのか? 俺は〈転移結晶〉を持ってる。お前らが結界魔法を突破して、多少は修復に時間がかかるくらいデカい裂け目を魔法防壁に作ってくれりゃ、俺達は裂け目を通じて空間転移し、一瞬で都市に帰れる。逃げるのはお前らより早い可能性もあるんだ」

『どちらかと言うと、結界突破役の方が危険かもしれませんね。〈陰闇の隠形幕〉があっても、精霊融合魔法や神霊魔法の気配は、さすが出力が違い過ぎて魔法の気配を隠せません。突然、凄まじい攻撃魔法の気配を捉えれば、慌てたミズチがそちらへ行く可能性もありますからね?』

「ああ。俺達も全力で止めるが、ミズチの攻撃魔法がそっちに届く可能性やミズチ自体がそっちに行く可能性は十分ある。だから、勇子と空太は全力でメイアを守れ。そしてメイア、また良い機会がめぐって来てんだから、神霊魔法を使った対ドリアード戦の時みたいに、俺達を救え。これは隊長命令だ」

「命令って……どうして救われる側が偉そうに命令してるのよ?」

「救う側がヘタレで頼りねえからだ」

 堂々と言い切る命彦に気圧され、メイアが拗ねるように言った。

「うぐっ! わ、分かったわよ」

「よし、最後に舞子だが……メイアの傍にいてやってくれ」

 特に現状で自分ができることを見出すこともできず、役立たずであることを密かに気にしていた舞子だったが、神霊を怖がるメイアのために、傍にいてやってくれと目で頼む命彦の思いやりに救われ、自分の役目を知って元気に首を縦に振った。

「はい!」

「いい返事だ……さて、それじゃあ用意するとしようか」

 命彦が自分の〈余次元の鞄〉から、忍者装束のように見える黒い衣の防具型魔法具を取り出し、〈風地の具足羽織〉を脱いで〈余次元の鞄〉へ仕舞うと、〈陽聖の迷宮衣〉の上から黒い衣の魔法具を着込み始めた。


 少しずつ近付いて来る、ミズチの攻撃魔法の気配。

 精霊探査魔法抜きでも感じられ始めた魔法攻撃の気配に、暗幕の内側で舞子は不安を刺激されていた。

 その舞子の目の前で、突然別の防具型魔法具を装備する命彦。

 命彦を見て、舞子が心配そうに問いかけた。

「あの、これから戦いに行くのに、防具型魔法具を取り替えていいんですか? その防具型魔法具、いつも着用している羽織の魔法具より、あからさまに魔法の効力が劣るように感じられるんですが……」

 舞子の問いかけに、どこか忍者っぽく外観を一新した命彦が答える。

「囮役と言ったって、俺はまともに戦うつもりはねえんだよ。要はミズチの目を引ければいい。仕かけては逃げるを繰り返す、一撃離脱戦法でミズチを翻弄する。この〈陰闇の忍びころも〉は、魔法防御力こそ〈風地の具足羽織〉に劣るが、〈陰闇の隠形幕〉と似た効力、魔法の気配を隠す効力を持つ。潜伏移動には持って来いだし、探査魔法を使う相手にも身を隠しやすい。一撃離脱戦法には最適の魔法具だぞ?」

 命彦の言葉に目を丸くする舞子が、暗幕と命彦が着る黒い衣を見比べた。

「〈陰闇の隠形幕〉と似た効力がある防具型魔法具ですか……それは凄い」

「ああ。ただ、幾ら優れた魔法具を持ってると言っても、実際にそれが役に立つかどうかは、相手の実力や俺の戦い方にもよる。こっちの想定以上の戦闘力や探査力をミズチが持っていたら、危険は避けられん。ということで、女神様にしっかり安全祈願をしといてくれよ、メイア?」

 苦笑しつつ命彦がメイアに頼むと、メイアは真面目に言葉を返した。

「分かったわ、おりを見て頼んでみる。御利益があればいいんだけど……」

「くくく、頼りねえ返事だぜ。……俺達はできる限りミズチに接近してから、囮行動を取る。そこの窓から見てミズチに動きがあったら、できるだけ魔法抜きでここから移動して結界魔法に接近し、神霊魔法を使え。上手くことが運べば、神霊魔法を使うのはごく短時間の筈だ。ミズチとまともに戦うわけじゃねえし、メイアもそこまで力に怯えずに済むだろう」

「……ごめん、気を遣わせてしまって」

「いつものことだ、気にしてねえよ。但し、場合によってはミズチと戦うこともあり得る。すまんが心構えだけはしといてくれ。できる限りこっちへ引き付けるつもりだが、失敗する場合もあるからさ? いつ結界を破るかについてはそっちに任せる。俺の方で合わせるから、こっちを気にせずに行けると思ったらすぐに結界を破れ」

「分かったわ」

「……命彦、思ったんやけど、ミズチと戦う可能性が少しでもあるんやったら、もう結界魔法を破るより、最初からミズチと戦った方がええんとちゃうか? まあメイアのことを思えば、ウチも避けるべきかとも思うんやけど、その方が神霊魔法の習熟訓練にも使えるし、もしあれが魔法士殺しの魔獣やったら、本来そうすべきやろ?」

 メイアを気にしつつも、一理ある発言をする勇子。

 命彦は、〈陰闇の隠形幕〉から幾度か顔を出し、外に出る時機をうかがいつつ、すぐに口を開いた。

「勇子の言い分も分かる。確かにメイアの今後を考えれば、戦っとくべき相手だ。しかし、熟練の【神の使徒】と違って、メイアはまだ神霊魔法の使い手として未熟。おまけに相手は魔竜種魔獣で、ここは都市にも近いと来てる。戦力的に見て、反撃をある程度封殺し、確実にミズチを討てる確証がねえ限り、ここは逃げるべきだと思う。手負いのドリアードだって、多少はメイアの神霊攻撃魔法に耐えたんだ。ミズチは耐えた上に、反撃して来るかもしれん」

 ミサヤも命彦の後に続くように、勇子に《思念の声》で語る。

『追い詰められた魔竜種魔獣の反撃は、他の魔獣種族と隔絶した破壊力を持ちます。幼竜であろうが成竜であろうが、古竜であろうが、警戒をおこたるべきではありません。魔竜種魔獣を圧倒するだけの力があるのであれば、反撃を考慮せずに済みますが、魔竜種を圧倒できるかどうかが不明である場合、反撃があることを前提として動くべきです』

「ミサヤの言うとおりだ。下手に追い詰めて決死の反撃をされた場合、攻撃魔法が三葉市へ届くことも予想される。幾らメイアの神霊魔法があると言っても、俺達6人だけでの対処は危険過ぎる。基本的には逃げるべきだろう」

 命彦が重ねて逃げるべきと言うと、空太も同意するように首を縦に振った。

「そうだね。連絡さえつけば軍の魔法士がすぐに駆けつけてくれるんだ。ここは自衛軍の魔法士達に任せるべきだと思うよ?」

「むう、都市に近いのは見過ごしてたわ。しかし、もどかしいもんやね? 魔竜種魔獣を圧倒する力、か。メイアの神霊魔法と一緒に、命彦の切り札が使えれば行けると思うんやけど……」

「簡単に言ってくれるが、俺の切り札は2つとも軽々しく使えねえたぐいの魔法だ。神霊魔法じゃあるまいし、それ相応の代価を俺が払わされる。今は使えんし、使う気もねえ。諦めろ」

「へいへい、分かったわい。んじゃ、上手く気い引いて来てや?」

「おう、任せろ。逃げ回って魔獣をけむに巻くのは得意だ」

 そう言って命彦は、すり抜けるように〈陰闇の隠形幕〉から出て行った。


 暗幕から出た命彦は、ミサヤをふところに入れて《旋風の纏い》を使い、日差しを避けるように建物の物陰から物陰へと、風のように移動する。

「この先からが、ミズチの感知系探査魔法の範囲だろう」

『ええ。もうメイア達のいる廃墟に相当近いですね? 早めに囮行動を取った方がよろしいかと』

「ああ。あつらえたように土が剥き出しの床がある。まずはアレを使ってみようか」

 廃墟内の地面が剥き出しの床に立ち、命彦が素早く魔力を放出して、足で地面を踏み叩いて呪文を紡ぐ。

「其の地礫の天威を分身と化し、我が敵を幻惑せよ。駆けよ《土遁・土分身》」

 コンモリと地面が隆起して、命彦の周囲に3体の土人形が出現した。

 精霊探査魔法《土遁・土分身》。地の精霊達を魔力に取り込んで使役し、土石を介して魔法の幻影、自分と背格好が似ている分身体を生み出す魔法である。

 魔法で幻影を作り出す撹乱系の探査魔法である《土遁・土分身》は、そもそも偵察行動の手伝いや、魔獣との戦闘ができる分身体を作るための探査魔法であり、ぶっちゃけると分身体の姿の出来映えは相当酷かった。

 顔ものっぺらぼうであるし、格好も動く土人形そのものである。

 しかし、土という分身体の材料から分かるとおり、《土遁・土分身》の分身体は実体を持っており、《陰遁・影分身》の分身体とは違って、重いモノを持たせたり、分身体自体をそのまま自分の代わりに魔獣と戦わせたりすることが可能であった。

 壊されても土でできているため、魔力を送ればすぐに修復ができ、戦闘力も意外に高い。

 魔法使用者の代わりに戦闘させることができる分身体は、高位魔獣との戦闘のように、命を失いやすい戦場でこそ、特に効力を発揮した。

 土の分身体が出現すると同時に、ミサヤが警告の思念を発する。

『マヒコ、こちらの魔法にミズチが気付きました!』

「ここまで近いと、さすがに隠し切れんか。すぐに出す!」

 その場で目を閉じた命彦は、3体の土人形が動く想像図を脳裏に思い浮かべ、廃墟の物陰からミズチの目の前を、土の分身体達に横切らせた。

 命絃がかつて勇子やメイアを翻弄した、《陰遁・影分身》と《触手の皇》の併用で作った戦える分身体よりも、短い時間で魔力量も節約して具現化できる分、外見のデキについては相当手抜きであり、一目で偽物と分かる《土遁・土分身》の分身体。

 しかし、目の前で動くモノをとりあえず追ってしまう魔獣の本能を刺激するには十分だったらしい。

 ミズチは、一瞬視界に入った土の分身体達に見事に気を引かれ、廃墟の間を走る土人形達を追いかけ始めた。

「かかった!」

 分身体を操作するため、目を閉じていた命彦は、思わず笑みを浮かべた。

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