5章ー4:夜の迷宮と、突然の襲撃者

 焼き場に残っていた串刺しの芋の切り身を手に取り、欲しがっていた勇子に与えて、火を消した命彦が言う。

「よし、それじゃあ夜の迷宮を見つつ、ぼちぼち帰るとするか。とりあえず場所を移すぞ? 魔獣達の戦闘に巻き込まれる可能性がある」

「あ、もしかしてもう始まっとるんか?」

『ええ、そこかしこで魔獣同士の戦闘が起こり始めています。芋の匂いに誘われて、ここへ近付く一群もありますし、急いで移動した方がいいでしょう』

 舞子が戦っている間も、ずっと《旋風の眼》と《地礫の眼》を展開し続けていたらしい。

 命彦とミサヤが、感知系の精霊探査魔法で知覚した魔獣の接近を告げる。

 命彦達の言葉を聞いたメイアが、疲労した様子の舞子へ語りかけた。

「分かったわ、すぐ移動しましょう。舞子、《旋風の纏い》はまだ使える?」

「あ、はい、一応は……ただ、行きほど速くは移動できません、多分」

「魔力消費の心的疲労のせいで、魔法の制御が不安ってことやね? 分かった。ウチとメイアで手ぇ貸したるわ。空太、もしもの時はしっかり守ってや!」

「勇子はともかく、メイアと舞子は当然守るさ」

「一言余計だ空太。……包め《旋風の纏い》! 行くぞ」

 命彦達はすぐに《旋風の纏い》を使って移動し、300mほど都市側へ戻って、ところどころが崩れた高層建築物の屋上へ降り立った。

「はあはあはあ……」

 勇子とメイアに手を引かれて跳び走る舞子だったが、戦闘時における魔法の連続使用で、重度の心的疲労を抱えているらしく、心身の活力不足から息が上がっていた。

「ここで小休止しよう」

「へ、平気です……まだ、行けますから」

「息切れしてるし、ふら付いてるよね舞子?」

「そういう無理は小隊を危険に晒すことがあるから、ここではいらんよ?」

「《旋風の纏い》の効力もさっきより随分弱まってるわ。無理せず一息入れましょう」

「……すみません」

「ええからええから、ほれ。さっきの焼き芋の残りと飲料水や。魔力回復に使えるやろ」

「ありがとう、ございます」

 座り込んだ舞子が、勇子とメイアに介抱されている頃。

 命彦とミサヤ、空太が眼下の景色を見下ろしていた。

「命彦、どのくらいの魔獣がいるんだい?」

「ここから100m圏内で、8つの魔獣の群れが戦闘してる。まあ、第2迷宮域と比べれば全然少ねえよ」

『多数対少数が多いですね? ここから目で見えるのは、妖魔種魔獣【小妖魔ゴブリン】の群れと霊体種魔獣【自縛霊ファントム】の戦闘でしょうか』

「ああ。10時の方角、30m先だ。廃墟の暗がりのせいで、魔力で視力を底上げしても見にくいと思うが、60体以上のゴブリンが、たった3体のファントムにほぼ一方的に攻撃されてる」

「ゴブリンは危険度9級の最下級妖魔種魔獣。一方のファントムは危険度6級の下級霊体種魔獣。魔法戦闘力を示す危険度だけでみたら、数で圧倒的に勝るゴブリンの方が一見有利だけど……」

「霊体種魔獣は、あの魔獣種族特有の戦いにくさがあるからねぇ? 多勢に無勢でも油断でけんわ」

 勇子とメイアが舞子を連れて、命彦達の後ろに立っていた。

「お話しの邪魔をして申し訳ありません。でも、夜の迷宮の怖さを知れると、メイアさんに言われて……」

「今起こってることについては、舞子にこそ聞かせてあげるべきでしょう?」

 命彦がやれやれといった表情でため息をつき、舞子へ言った。

「ふう……分かった。舞子、【迷宮外壁】の傍で探査魔法と霊体種魔獣について、メイアがチラッと言ってただろ? 魔力が回復してるんだったら、目に魔力を集めて空太が見てる場所を見るといい。その霊体種魔獣が見えるぞ?」

「は、はい! ……うーん、10歳の子どもくらいの背丈の魔獣達が、半透明の魔獣に蹂躙じゅうりんされてますね? あ、半透明の魔獣が消えた! 魔獣達がキョロキョロしてます……うそっ! いつの間にか上にいる!」

「子どもくらいの背丈の魔獣がゴブリンで、そのウジャウジャいる多勢のゴブリンを、たった3体で圧倒しとるんが、霊体種魔獣のファントムや。霊体種魔獣は物理的干渉をすり抜けるから、物理攻撃は無効化するけど、身体が魔力でできとる分、魔法的干渉には滅法弱い。魔法攻撃が当たりさえすれば、わりと簡単に勝てるんや」

「但し、霊体種魔獣は文字通りの霊体化という一種の体質を持つわ。これのせいで物理的干渉が無効化されるんだけど、それ以上に恐ろしいのは、霊体化してる状態の魔獣は空間へ融け込み、姿を隠せる点よ? 獲物を襲う時だけ半透明に実体化するの。これが相当に厄介でね? 肉眼で霊体化した魔獣を見付けるのはほぼ不可能の上に、感知系の探査魔法を使っても、見付けるのが結構難しいのよ」

「ええっ! 感知系の探査魔法でもですか?」

「うん。僕が使う地水火風の感知系の精霊探査魔法じゃ、霊体化した魔獣を見付けるのは結構時間がかかる。命彦みたいに、感知系の精霊探査魔法の練度が高い魔法士だったら、短い時間でも見付けられるだろうけどね?」

「まあ、腕利きの探査型魔法士でも、それ専用の探査魔法を使わんと厳しいぞ……霊体化した魔獣を瞬時に捉えるのは」

「じゃ、じゃあ、もし迷宮で皆さんが1人でいる時に、霊体化した魔獣に狙われたらどうされるんです?」

「怖がり過ぎや舞子。地水火風の感知系の精霊探査魔法で霊体を捉えるのが難しいだけで、霊体化した魔獣を見付ける感知系の精霊探査魔法もちゃんとある。それ専用の探査魔法を使わんとって、命彦も言うてたやろ?」

 舞子が勇子の言葉を聞いてホッとしたのを見計らい、メイアが語った。

「【迷宮外壁】の傍でも言ったでしょ? 陽聖の精霊や陰闇の精霊を使役した感知系の精霊探査魔法だったら、霊体化した魔獣も瞬時に捉えられるって。《陽聖の眼》も《陰闇の眼》も、魔力を感知するのに特化した精霊探査魔法だからね?」

「魔力を感知する? あっ! もしかして霊体化しても魔力の気配は……」

「せや、完全には隠されへん。あいつら霊体種魔獣はそもそも魔力で身体を構築しとるからね? 魔力の気配は、霊体化してても結構ダダ漏れやったりするんよ。霊体種魔獣は、その生まれ方からして魔力と切っても切られへん関係にあるから、ある意味当然とも言えるんやけど」

「魔獣や人間を問わず、高度に発達した自意識を持つ生物が死んだ時、その生物が死に際に激しい未練や無念を抱いていると、消え行く自分の魂から多くの魔力を引き出して、自分の想いを現世に残すことがあるんだ。魔法士はこれを残留思念と呼び、一般人はこれを幽霊と呼ぶね」

「魔法の訓練をしとらん普通の人間でも、死んだその時に心にデッカイ未練があれば、身体から魂が抜ける一瞬に、感覚的に魔力を引き出して、その想いを残留思念として現世に残すことがある。一般人より魔力の扱いにけた魔法士や、魔法士以上に魔力を多く持つ魔獣らがもし死んだら……」

「より高い確率で残留思念が生れるのでは?」

「そう、その通りや。霊体種魔獣っちゅうんは、迷宮で死んだヤツらの残留思念の集合体や。残留思念が集まって、あるいは残留思念同士が互いを喰い合って、自分達の未練や無念を、この現世に残し続けたいがために、他の生物を襲撃してその魂を、魔力を喰らい続けるっちゅう、悲しい魔獣らでもある」

「だから霊体種魔獣やその霊体種魔獣の原形である残留思念は、自分達が襲撃されたり、倒した魔獣からすぐに出現した限りにおいて、きっちり始末するように、戦闘型や探査型の魔法士は学校で教えられるんだよ」

「舞子がさっき戦ったサツマイモみたいに、疑似脳を持って始めて自意識を有する魔獣は、残留思念が出にくいから気楽だけど、ツルメみたいにワリとしっかりした自意識、自我を持つ魔獣は、討伐した後も残留思念を出す可能性があるから、使える素材を採った後はしっかり骸を燃やして、荼毘だびに付すの。骸が灰化すれば、魂がより早く骸を離れるから、残留思念も出にくいのよ」

 霊体種魔獣に関する情報を聞き、舞子が推し量るように命彦達へ問いかける。

「……もしかして、夜の迷宮の怖さというのは、ああした霊体種魔獣が夜の迷宮にだけ現れるからですか?」

「いんやちゃうで? 霊体種魔獣は陰闇の精霊を好むから、暗いとこや夜の迷宮の方が確かに出やすいけど、昼の迷宮でもちょくちょく出て来よる。夜の迷宮の怖さとはまた違うモンや」

 推測が外れて、カクンと肩を落とす舞子。

 どうやら命彦達は、単純に霊体種魔獣が危険だから舞子に説明しただけであって、霊体種魔獣と夜の迷宮の怖さは別物であるらしい。

「えと、じゃあ夜の迷宮の怖さっていうのは、結局何ですか?」

 苦笑しつつ舞子が再度問うと、命彦の肩の上にいたミサヤが冷めた思念を発した。

『気付きませんかマイコ? 昼の迷宮とは違う、この夜の迷宮特有の殺気立った空気に』

 ミサヤの思念を受けて、舞子は初めてハッとした。

「……言われてみれば、あっちこっちから魔力の気配を感じますし、陽が落ちてから、肌にピリピリしたモノをよく感じます!」

「魔獣達の殺気の影響だ。夜の迷宮には昼の迷宮とは違った怖さがある。それが、魔獣同士の激しい生存闘争だ」

「力のある魔獣はね、夜の方が餌を取りやすいことを知ってるんだよ。だからどこの迷宮でも、夜は迷宮内の生存闘争が激化する。探査魔法を使える魔獣は限られてるし、植物種魔獣のように夜には弱体化する魔獣もいる。当然、夜には巣で寝てる魔獣もいるわけだ。襲撃には打って付けだよね?」

 命彦と空太の言葉を聞き、舞子が眼下の迷宮を見下ろして言う。

「じゃあ、夜の迷宮の恐ろしさというのは……」

「単純に昼よりも迷宮内において、好戦的で気が立っている魔獣が増えることの怖さを言ってるのよ。明るい内に身体を休めてた夜行性の魔獣が、餌を探して他の魔獣と戦闘しまくるから、どの魔獣も昼より気が立った状態でいるわけ。しつこいわよ、夜の迷宮で戦う魔獣は?」

「夜の迷宮やったら、背を見せて逃げるよりしぶとく戦った方が、生き残れる確率が高いことを魔獣らも知っとんねん。せやから、昼に戦闘したら劣勢と見るやすぐに逃げる魔獣らも、夜の戦闘では絶対に逃げん。群れの最後の1体までが、必死こいてかかって来よる」

「まさに不退転ってヤツだ。甘く見てたら、たとえ熟練の魔法士であっても思わぬ怪我をする」

『命も落としかねません。ですから、どの魔法士も夜の迷宮は昼より危険だと言うのです。相応に実力を付けた後にのみ、夜の迷宮では行動せよと、そう言われるのですよ』

 淡々と語る命彦達の言葉を聞き、群れの半数が死んでも狂ったように戦い続けるゴブリン達の姿を再度見て、舞子は背筋に寒気を覚え、息を呑んだ。


 5分ほど休んだ後、《旋風の纏い》をまた展開して、高層建築物から近くの廃墟の屋上へと着地し、屋上伝いに移動する命彦達。

 先頭を跳び走る命彦が、勇子とメイアに手を引かれて移動する舞子へ言った。

「夜の迷宮について知らん新人の魔法士は、ある程度戦闘経験を積むと、自分だったら夜の迷宮でも余裕で活動できると思い込み、ロクに用意もせずに迷宮へ突っ込むバカが異様に多い」

『多いですね、どこかの誰かも昔そういうことを思ったのか、1人で夜の迷宮に行きましたし』

「だ、誰のことやろか……」

「さあ、誰のことだろうねぇ?」

 命彦達の視線が勇子へと突き刺さる。メイアが苦笑して舞子に小声で耳打ちした。

「私がまだ【魔狼】小隊に入る前に、どうやら勇子が1人で夜の迷宮へ入ったことがあるらしいのよ? ミサヤを連れた命彦と空太が慌てて探して、魔獣の群れに囲まれて血だらけだった勇子を助け出したんですって」

「あー……そういうことですか」

 舞子は、耳を塞いで聞こえん聞こえんと、子どものように頭を振る勇子と、その勇子へ小言を言い続ける命彦と空太を見て、苦笑した。

「ゴホン。話が逸れたが、まあそういう勘違いバカも、予め夜の迷宮の姿を先に見ていれば、自制心も働くだろうと思い、ウチの小隊では多少の危険を無視してでも、新人小隊員には夜の迷宮を見せるようにしてる。メイアの時も先に見せた。舞子も、くれぐれも理解しとけよ? 昼の迷宮と夜の迷宮の違いを」

「はい。胸にしっかりと刻んでおきます」

 舞子がそう言った時だった。

 不意に命彦とミサヤが表情を硬くし、それに気付いた空太が問う。

「命彦、どうしたんだい?」

「12時の方角、200m先に魔法士小隊がいる。この速度だと約12秒後にすれ違うが……」

「魔法士やったらええやんか?」

「いや、よくねえっ! 空太合わせろ、建て《旋風の動壁》!」

「合点! こっちも建て、《旋風の動壁》」

 荒れた道路に立つ、4人の魔法士と思しき者達が、30近い《火炎の矢》を放ち、廃墟の上を跳び走る命彦達へ攻撃したのである。

 魔法攻撃をいち早く察知した命彦は、阿吽あうんの呼吸で空太とともに2枚ずつ、計4枚の風の魔法防壁を作り出すと、降りかかる火の追尾系魔法弾を全て防いだ。

 《旋風の矢》と同じ追尾系魔法弾のため、弾数が多いほど魔法弾の追尾性は低く、今回の場合は避けた方が手っ取り早かったのだが、消耗の激しい舞子と、その舞子へ手を貸す勇子とメイアを守るため、あえて魔法防壁を作ったのである。

「ど、どういうこっちゃ! 同じ魔法士で撃って来おったぞ、あいつら!」

「命彦、あの魔法士達は私達を魔獣と誤解して攻撃したの?」

「いや、相対距離300mくらいから、こっちもあっちもお互いにを飛ばして、人間であることを確認し合った。俺達が人間の魔法士と分かっててあいつらは撃った筈だ」

 迷宮内で、見ず知らずの魔法士同士が意図せず接近して接触を持つ場合、魔獣が魔法士に化けていることを考慮して、探査魔法を使える魔法士は、まず相手が人間の魔法士であるかどうかを確かめる。

 探査魔法を使えぬ魔法士の場合は、そもそも迷宮内で見ず知らずの魔法士と接触を持とうとはせず、接近する魔法士に気付いた時点で距離を置くのが、魔法士同士の慣習であった。

 魔獣は人間より感覚器官が発達しているため、人間か魔獣かを見極めるために、わざわざ探査魔法を使うことはほぼ皆無であり、互いの魔法士が探査魔法を使い、確認し合う時点で、その魔法士が人間であることが、逆説的に証明できる。

 風の魔法感覚、《旋風の眼》で互いを確認し合った時点で、相手の魔法士小隊が命彦達を人間の魔法士だと確信したことは、明らかだった。

 それでも魔法攻撃を仕かけた。これは、普通に考えれば魔法の危険使用にあたり、即刻都市警察に通報されて逮捕される事案である。

「女性魔法士4人組、来るぞ!」

 命彦達のいる廃墟の屋上へ、精霊結界魔法《旋風の動壁》の上に乗った4人の少女が降り立った。


 透き通った板のようにも見える、風の移動系魔法防壁を空飛ぶ絨毯代わりに使用し、登場した4人の魔法士少女達。

 月下に照らされた廃墟の屋上に降り立つ、お嬢様然とした4人の少女達と、その少女達が装備する魔法具を見て、命彦はすぐに彼女達の力を推し量った。

(所有する魔法具から魔法学科を察するに、盾と片手剣を持つ〔騎士〕が1人、小盾と槍を持つ〔闘士〕が2人、杖と眼鏡をかけた〔精霊使い〕1人の、前衛が分厚い魔法士小隊と見た。魔法具には希少品級が結構混ざってる。そこそこの値段がするぞ? 親に頼らず自分達で購入したとすれば、それを買えるだけの稼ぎと実力がある筈だ。学科位階は全員が5か6くらいか?)

 命彦には劣るが、空太や勇子の身に付ける魔法具と、ほぼ同等の魔法具を持つと判断し、命彦は警戒心を1段階上昇させた。

 特に命彦は、後ろの眼鏡の魔法具を付けた少女、恐らくこの魔法士小隊の小隊長であろう〔精霊使い〕と思しき少女に、警戒心の多くをいた。

 眼鏡の魔法具は、装身具型魔法具に分類されるが、そもそも魔力によって身体機能の活性化が可能である魔法士は、視力も自力で調整できるため、乱視や近視、遠視といった視覚障害を日常ではほぼ苦にせず、必然的に、視力を補助するための普通の眼鏡は不要である。

 つまり、魔法士が身に付ける眼鏡は視力補助目的の眼鏡にあらず、別の目的を秘めた物、その多くは魔獣が持つ特異体質、邪視・邪眼の防止のための魔法具と疑うことができる。

 そして邪視・邪眼対策の眼鏡の装身具型魔法具は、命彦も幾つか所有しているが、ほとんどが一点物級であり、すこぶる高額であった。

 この手の魔法具を持っているということは、相当の稼ぎがあるということであり、それを稼ぐだけの魔法能力、魔法士の実力もあるということを意味した。

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