オタク高校教師との会話 萌えの始まりって?
今日は私の所属する文芸部顧問の現文ゲームオタク先生とのある会話の一部を紹介します。
THE・オタクっぽい話ですが、単純にオタクトークが展開されるだけではない興味深い話だと思います。
細かいセリフは覚えていないので、簡略化または再構成してお届けします。
私 「萌えについて、特にその興隆について聞きたいです」
先生 「うーん。始まりって、哲学的なところも交じってるんだよね。バブル崩壊とかの経済不況なんかが、エヴァンゲリオンの主人公「碇シンジ」みたいな悩み思い詰めてるキャラクターが生んだんだよ。それに多くの大人たちはいらいらしながらも共感してもいた。
そこで、私は萌えの始まりが1993年に放送開始した「天才テレビくん」の中の実写CG併用アニメ『恐竜惑星』のメインヒロイン「萌」からだと思っっているんだけど、主人公の少女が大変な困難の中、知恵と勇気で頑張る姿は世の「大きなお友達」のハートをキャッチしたのだと思う。
これが始まりだと思うんだけど、さらに発展するのにマーケットが生まれたことが大きいよね。オタクたちの欲求に対して十分に供給するだけの作品を作るマーケットが利潤のために拡大していって、コンテンツ自体も増えたわけだ。
例えば、コミケとかを知っていると思うけど以前はたくさん開かれていたんだよ。会場費は参加するサークルから徴収して、来場者からの入場費で利益が出る。これで十分に儲けることができたんだ。
さらに言うと、デジタルの普及で簡単に製作と複製が可能になったことも大きな要因だよね」
私(まとめ) 「なるほど……。萌えは社会の流れとともに生まれた作品に起因し、マーケットという利潤を求める存在によって、発展されたわけですね」
確かに、私の推しである初音ミクを例にとって考えても、ボカロという製品として生み出されたことで、音楽という世界へのオタク文化の展開、キャラクターの記号化(特定の意味を持つようになること)がおこったわけですからね。
とまあ、萌えに関する会話の一部切り取ってみましたが、あまりにも長くなりそうだったので、これから何回かに分けて紹介していきたいと思います。
私としては結構面白い内容だと思っているので、しっかりお届けしていくつもりです。
あと、がちがちのオタクトークであることには変わりはないので、よくわからい所があれば、コメントの方にお願いします。私にもすべてちゃんと答えられるか分からないですけど。
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