第十四話『イン/アウト』(前編・その1)



 その時の私は、きっと「えッ?」って顔をしていたと思う。


「奇遇ね、巴ちゃん」

「あっ、ぶ、部長。こんにちわ」


 クスっと、香織さんは優美な微笑を漏らした。


「部長といっても、私は高等部の部長だし、巴ちゃんは中等部員だから、この場合『部長』と呼ぶべきはちさちゃんの方よね」

「そ、そうですね……で、では……私も名前で……その、香織さん……」

「はい」


 微笑む香織さんの前で、私はまた、緊張が崩せないままでいた。

 中1女子の私が高2の香織さんを前に、何を話せば良いんですか……!?




 第十四話『イン/アウト』

(初稿:2004.12.17)




 ここはコンパクトにまとまった地方都市、私の住むH市中心部。

 天幕の高いアーケードで覆われた繁華街を彩るイルミネーションは、クリスマス前の賑わいをみせている。

 赤、青、黄のライトに緑色のツリー、白い雪を模した綿。明るい音色のメロディと、サンタさんの扮装をした、色んなお店の人たち──。

 そんなカラフルな輝きの中に、真っ黒なスポットが急に出現する。

 その「黒」じたいは、私だって見慣れているし、何より、そのブラックスポットを構成する要素の一つは、確実に私自身でもあるのだから。

 そう、この、まるで墨汁で染めたかのような、ミシェールの制服──。

 目立つといえばそうとう目立つ。血の赤を思わせる暗い赤のラインとタイが、より一層、その光沢の無い黒さを引き立てるから。

 ましてや香織さんは、背もスラリと高い上に、そうそういないレベルの美貌の持ち主。十七歳の高校生にはとても見えない……といっちゃうと、結構失礼かも知れないけれど。 ともかく、そのルックスのせいで余計に、この制服の漂わせる、魔力のような不思議な力が、際立っているようにも感じる。

 って、ああっ私も同じ服じゃないか!

 なに、この差。

 慌てて背筋をのばし、ペコリとお辞儀をする。香織さんは、苦笑めいた微笑みで片手を振る。リラックスしてていいわよ、ってサインなのだろう。その仕草一つとってもいちいち優雅で、本当にこの人はお嬢様なんだな、ってわかる。

 それだけに、先日カンカンに怒ってた姿には結構、面食らったけど……。

 正直、こんな所でミシェールの生徒とハチあわせるとは思っていなかったし、そもそも香織さんは、私にとってはまだまだ、謎めいた人だ。

 初代部長のお孫さんってくらいしか知らないし、高校二年生なんだから、中一の私とはあまり接点もない。探偵舎で顔をあわせたことも、そういえばまだ、数えるほどしかない。


「クリスマスの買い物に寄ったんだけど、そういえば巴ちゃんの家って、この辺りだったかしら」


 本当は少し違うけど、コクリと返事をする。

 少し寄り道して、百円ショップとドラッグストアに向かう所だった。


「H市内に出るのも久しぶり。やっぱり大きな街だとこのシーズン、賑やかよね」


 県庁所在地で政令指定都市だから、確かにまあ、大きな街か。普段は自分の生まれ育った生活環境に対して、あまり意識なんてしないけど。さて、どう会話して良いものかわからないまま、生返事を繰り返す私に苦笑しながら、香織さんは不意をつくようにその話を切り出した。


「お婆様、巴ちゃんに感謝してたわ」

「え、ああ、ええっと……」


 少し前のこと。

 あの小旅行で、初代部長の解決した事件に、私が首を突っ込んだことを、香織さんも既に知っている。

 園桐村──『縁切り村』とも『閻獄挟』とも呼ばれる、O県奥地の村。かつてそこで、初代部長は一つの怪事件を「解決」した。

 そして、中等部の先輩たちと訪れたあの村で、私もまた、ひょんな成り行きで、新たに起きた一つの事件を解決……いや、解決なんて、できてもいないけど。一応の「決着」はつけられたと思う。


 ……本当にそれが正しかったのか、上手くやれたのかには、私だっていまだに自信がない。


 私にとって、園桐で起きた事件は、今でも心にを残している感がある。

 閉鎖的な村の中で、独り静かに犯罪を計画していたあの人は、「探偵役」の私に敗れたことで、きっと同じような真似を二度としようとは思わないだろう、……そう思う。

 ……思いたい。

 大きな「事件」には、ならなかった。

 する前に阻止することができた。

 それは、私にとって、とても大きな意味をもつし、心の底から良かったって思える。

 でも、誰かが誰かに「殺意」を向けていた事実は、変わらない。

 殺してしまおうと思った事実は、一生ついてくるはずなんだ。

 それに、あの人はきっと──


 私には、救えない。

 その方法が、わからない。


「……初代部長からは、むしろ、怒られると思っていました。放っとけっていわれてたのに」

「そうじゃないわ。お婆さま、何だか後悔なさってたようなの。だから、巴ちゃんのお陰で肩の荷が少し降りた、って。今度、うちに御招待なさいっていわれたわ」

「あ。あわ、いや、あのぅ……」


 どうしよう。困る。こわい。


「どうしたの?」

「あ、いえ。何でもありません」


 慌てて取り繕う。精一杯の笑顔をムリやりに作る。


「何か、さっき一瞬、巴ちゃんったら、思いつめたような顔をしていたわよ?」


 そういって、香織さんはじっと私を見つめる。優しい笑顔で、それでも、芯の強そうな瞳が、私の心を簡単に射抜いてしまうように感じる。

 ……やっぱり、簡単に見抜かれてしまったか。

 演技は、私の得意とする所じゃないし。

 観念して、ため込んだ心の一部を、吐き出すようにつぶやいた。


「……ええっと、そうですね。って、何だろうな、って」


 そう、確かに私は、大きな事件が起きるのを「阻止」できた。

 でも、それは「今」起きないようにしただけのこと。じゃあ「今後」は? ……本当に大丈夫かなんて、わからない、確証も自信もない。

 それに、最後はやっぱり、中等部部長のちさとさんや、知弥子さんに頼るような形になってしまい、今更ながら自分の無力さを思い知らされた。

 そもそも、園桐の事件は「探偵」の存在を折り込み済みで立てた計画だった。

 半世紀以上も前に、初代部長が解決した一つの事件が契機になって、再び探偵に「暴いて」貰うために起こした事件だった。

 それは、構造そのものが異端でもある。

 もっといえば、「探偵の役割」を担った私たちが来なければ、あんな事件はそもそも、起きなかったんじゃないか、って思える。


「随分とおかしな事で悩んでいるのね。巴ちゃんは、きっと考えすぎだと思うわ。そうね……それは『後期クイーン問題』に近いかな」

「どっちのです?」


 つい、口をついて出た私の質問に、香織さんは少したじろぐような仕草をする。


「ああ、一言で括れるような話じゃないわね、実際のところ」

「あ。いえ、明確性のある物でもなし、そもそも第一も第二も誰が言い出したのか、順序とか定義に正しい正しくないも割れているようなアレですから、まあ……ええと。個人的にはは、推理作家の法月綸太郎さんが、エラリィが好きすぎて脳をこじらせた持病みたいなものだって思ってますけども、はい」

「それは、いいすぎ」


 苦笑まじりで、やんわりと叱られた。


 九〇年代の半ばに、法月先生が「初期クイーン論」という論文を発表したことから端を発し、思想家・柄谷行人さんの提唱するゲーデル問題(ようは不完全性定理を数学以外に乱用・誤用した現代ポスト思想モダン)と絡めてミステリーマニアの間に流行った一連の議論の一つで、同じく作家で評論家の笠井さん等が援用……というか延焼させたことで、どんどん拡大して行った、とどのつまりは「推理小説の構造的問題」へのでもあるのだけど。

 これも、「その当時」では――まあ十年以上はアレコレ討議されていましたけど――それなりには意義や意味のあった話かもしれないけれど、しょせんはこじらせたミステリー・マニア……いわゆる「」同士の内輪での、「論議のための論議」に過ぎない話……だと、私は思っている。


「後期クイーン問題といえば、神の視点で探偵が全てを見通せるわけではない、という、物語としての構造上のまんに対する指摘よね、要約するなら」

「ええ、切り出した事実からつむぐ、探偵の判断の一つが、本当の真相とは限りません」


 それは、私がいつも気にしていることの一つ。作中で提示される「ヒント」を頼りに、探偵は推理を紡いでゆく。しかし、探偵の知らないところで、重大なヒントが伏せられたままでいたり、提示されたヒントの真偽を判断する術がなかったり、そもそもの本当の「答」すら間違っていたとしても、神ならぬ「作中人物」には、その事実を知るよしもない。


 その構造上の問題、「果たして本当にその推理で良いのか?」を突きつける――当初に提示されたクイーン問題とは、それだった。こんなのはどんなフィクション・ジャンルであれ「あげ足取りじゃん!?」で済む話だけど、ことミステリージャンルだとなかなか厄介で、例えばこれが純文とか、あるいは一般的な娯楽小説なら、謎は謎のまま、匂わせは匂わせのまま、出題リドルで終わっても、な読後感で構わない。ところが、ミステリーとはまずは「ヒント」があり、それに基づいて「論理的解答」が行われることで完成する物という大前提があるのだから。

 謎は回収せねばならないし、広げた風呂敷は畳まなければならない。

 たとえばこれで作中の「偽のヒント」等によって誤誘導されたまま、作中人物が探偵含め誰一人としてそれを疑わないまま終ってしまったらどうなるか? という話ならば、単にそれは作者のミスでしかないのでそんな論議じたい不毛で、くだらないと一蹴する人もいる。結局は「議論のための議論」であり、遊びに過ぎないという人もいる。

 私にとっては、「一読者」としてなら、そんなのは確かに無粋だとも思うし、思考実験やある種の「遊び」としてなら全然アリだとも思うけど、実際のところは「どうでも良い」と考えていた。


 ――あくまで、私自身が「探偵役」になるまでは。

 ……まあ、普通に日常生活を送っていたら、考えもしないことだよね、そんなのって。やれ、だの、無限階梯化だの。


「大雑把に分けて二つ、第一の問題と第二の問題。探偵役があくまで『登場人物の一人』である限り、その解答を正解とする上で必要とされる構造上の問題点、そして探偵の存在が事件に与えることでの諸問題。そのどちらをもさす言葉よね」


 つまりそれは探偵「エラリー・クイーン」の、そして、作家「エラリー・クイーン」の二つの問題(いや、エラリーの描く作中探偵はEQだけに限らないけど)。クイーン後期の作中探偵も、同じくそのことで多くの悩みを抱えていた。

 探偵が探偵である事への苦悩と、探偵の存在し得る世界そのものの苦悩。そんなのは、考えだしたらキリがない話なんだけど。

 そもそも、「探偵」なんておかしな立場がこの世にあって良いものか? っていう、大前提までゆらいでしまう。


「ざっと大まかに数えても、大小あわせてあと五つくらいは、拡大解釈の後付けですが、ありますよ。後期クイーン問題に含まれるような概念は」


 指折り数えようとした私の手を、苦笑しながら香織さんは押さえた。


「それはどっちかというなら、の話じゃない。いわゆる、大まかにわけて二つのうちの、もう一つの方……事件に探偵がそのものが、事件の流れに不可欠になる問題の方ね。……確かに、園桐の件はそんな事件だったように思うわ」


 うん。今の私には、そちらが主なのは間違いないと思う。


「それで、『』の巴ちゃんは、自身の探偵としてのあり方に、どう思っているのかしら」

「いや、私、ゼンゼン名探偵じゃないですし」


 っていうか、そのキャッチコピーはじゃないですか、え~っと。

 ……ともかく、私はそんな器じゃない。

 自分のことで手一杯で、それすらおぼつかないでいる。

 少しうつむいて、私は黙っていた。

 今にして思えば、園桐の一件は、消極的な自殺みたいなもの。『探偵役』に暴かれることを目的とした、怪事件を起こす。

 目的が、それで私たちが真相に行き着くか否かの「ゲーム」のつもりであれ、もし私たちがあの村に向かわなければ、あの人は何もしでかそうとはしなかったかも知れない。

 それを考えると、私は傍観者の立場にもなれない。確実に私は事件の「」なんだ。

 それに、推理力をどれだけ発揮しようと、それで自分に何か本質的なことを、きっちり解決できるわけでも、誰かを救えるわけでもない。そんなことは、もう……何年も前にわかっていたはずなのに。


「……事件の捜査なら警察や検察のやる事だし、調査はそれぞれの技能、知識に長けた調査員の仕事です。探偵と名のつく『興信所』の仕事なら、浮気調査とか経歴探りですし……」


 そんなことを、そういえば初めて中等部のちさと部長に会った時にも口にしたことを思い出した。

 ちさと部長からは、笑って一蹴された。


「事件を解決する立場って、何なんだろうって」


 やっぱり中高生の女の子が「探偵」なんて、ヘンな話だと思う。


「そうね。探偵──例えばポーやディクスン等の古典的な『名探偵』の物語に抗して、リアリティのある謎解きのドラマをチャンドラー等が作り上げた流れが『ハードボイルド』よね。一人称で語り、オプが地道な調査の上で事件を紐解いてゆく、『プロット』より『シーン』を重視した作風。もう少し正確にいうならクライム・ノベルというべきね。ヘミングウェイ以降の『男のハーレクイン』とも揶揄される様式美の小説、と呼んでも良いし、それ自体をミステリーのジャンルと分類するのも乱暴ね。その流れは程なくバイオレンス小説、スパイ小説といった流れに傾倒して行ったわね」

「え? あ、はい」

「乱歩がその時代には英国のニコラス・ブレイク等の原点回帰型探偵小説を『』と定義したけど、事実上ミステリーが日本で根付く契機となった乱歩、横溝の作品群は高度経済成長の時代には既に古典、原典と目されていたから、同じく日本では戦後に――後に『本格推理』と呼ばれる探偵物よりも、松本清張を代表とした現実味のある事件を扱う『社会派』の流れが席巻したわね。そして探偵が怪事件を解決するような物は子供向けの物か、それを読んで育った世代がノスタルジーや翻訳物の古典への回帰として、七〇年代後半から近代にかけての一部マニアを対象にしたジャンル小説、って所だったわね」


 あ、えぇーっと……。


「そしてその時代の笹沢左保や都筑道夫の作品はで『新本格』と呼ばれていたけれどその呼び名では一般には定着せず、八〇年代後期から九〇年代、近代にかけての、島田荘司以降の新々本格、新々々本格、変格、脱格、メタ、アンチミステリー等の各種バリエーション物が、編集者の宇山日出臣の手腕から、むしろまとめて『』と呼ばれるようになったりもしたけど、それはそれで蛇足な話かしら」

「あ、はい。その……」

「いずれにせよ『探偵』、または『探偵役』としてストーリー上で特殊な位置づけにあるキャラクターによって物語が鳥瞰され、構造的にトリックを解決する『ギミック小説』は、文学としても娯楽としてもかなり独特な存在であって、それ自体が絵空事に近い様式美と外連ケレンに溢れているわ。突き詰めれば非現実的なヒーローものと同義かしらね」


 ああっと……えーと。


 ああ、そうか。私がついお喋りに夢中になってる時って、みんな気分なんだ……。

 さすが探偵舎の部長だけあって、香織さんもスラスラとこういった話が出て来るんだ。


「さすがに推理小説に詳しいですね」

「そんなに好きじゃないけど」


 ここで、ズッコケそうになった。

 ……やっぱり、香織さんって、よくわからない人だ。


「あの、……好きでもないなら、香織さんはどうして探偵舎に入ろうと思ったんでしょうか?」


 正直、お婆様の意思をついで……という感じには見えない。

 推理小説の探偵に憧れて……ってタイプにも思えない。

 私の見る限り、香織さんは本当に「お嬢様」で、美人で物腰の柔らかい、真面目そうで穏やかな人。たしか成績だって校内トップとか聞いている。何が面白くて、こんなワケのわからない部で部長をやっているのか。

 いや、私も人のことをどうこういえた義理はないんだけども。

 私の言葉に、ほんの少しだけ香織さんは困った顔をした。


「謎を解きたい事件があったから」

「どんな事件でしょう?」

「友達が死んだの。……自殺だったけど」


 そこから先を香織さんは口にしなかったし、私も訊けなかった。

 しばらく黙った後に、香織さんは口を開いた。


「思うけど、何か不可解な謎を目の前にした時に、それを解くことに悩む必要なんて、私はないと思うわ」

「本当に解けたと思えないこともあります。その判断が正しいのか。推理の結果が、とんでもないミスリードを、そして意図しないミス・ディレクションを事実だと周囲に確定させてしまう可能性もあります」

「巴ちゃんのこれ迄の判断が、そう間違いだとは、私には思えないわ」

「そういった実績をヘタに作っちゃう方が、将来的には逆に恐いですよ。それに、私の解釈で部分的な『謎の解明』をできたとしても、何かをキチンと『解決』できる器じゃないって……」

「そういった役目は、知弥子やちさちゃんに任せれば良いの。誰でも万能じゃないわ。あなたにはあなたの役割が、とても大切な何かがあるの」

「ありますか」

「それにね、できないことがあるなら、できる人に頼ってもいいのよ。まあ、ちさちゃんはこの前の園桐でのことを、ちょっと怒ってたみたいだけど」

「……怒ってましたか」

「巴ちゃんは無鉄砲すぎるって。あれじゃ知弥子さんと変わらないじゃない、って」

「いや、それはないです」


 幾ら何でも、それはあんまりだ。

 私の知る限り、知弥子さんほどメチャメチャで無鉄砲で出鱈目な人はいない。

 あそこまで無茶苦茶で野放図で唯我独尊で自分勝手で粗暴で強引で凶悪な人はいない。 だいたい、バールのようなもの一つでヤクザの事務所に殴り込むような女子高生なんて、地球上に間違いなくあの人くらいしか存在しないし。

 一緒にされても、何ていうか……その。心底困る。


「アッれェ? わぁ~! 香織さんじゃないですか! わ、わ、わー! どうしたんですこんな所で!」


 不意に、背後から大きな声をかけられた。




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