第4詩 臓器を売る詐欺師
こんにちは、凛陰です。
もう皆さん言わなくても分かりますよね?
今はこうやって詩集といっていますが、詩よりの短編集の方が正しいかもしれませんね、なんとなく。
では、くじを引きましょう。
ちなみにくじというのはそういうスマホアプリを使っています。
毎回ドキドキしながら引いています。
では、今回のお題は?
「雪」「詐欺」「芥川賞」
雪と詐欺はまだいけそう、しかし!芥川賞は難しい。
筆者はそう思いました。
雪と詐欺からどうやって芥川賞にしろと?
とりあえず作ります。
では、どうぞ!
俺は一躍芥川賞をとって有名になった。
テレビやメディアにも俺の作品はたくさん取り上げられた。
でもメディアが取り上げられるのは作品だけで、俺個人はなかなか取り上げられない。
俺の作品じゃなくて、俺が有名になりたい。
そう思ってしまった。
そこで俺は悪事を働くことにした。
最近有名な詐欺だ。
詐欺といえども、電話で騙してお金を振り込ませるなどの地味な詐欺ではない。
もっと大胆な詐欺だ。
それはとてつもなく飢えているやつに金ではなく、臓器を請求した。
最初は嫌気がさしたが、これくらいしないと僕は有名になれない。
臓器を請求するといってもたいていの人は腎臓とかを送りつけてきた。
もちろんそいつらに一銭もあげる気はなかった。
俺の頭も、もう狂い始めた。
ある日、臓器ではなく、不思議と溶けない雪を送りつけたやつがいた。
その雪といっしょに手紙も入っていた。
読むと、文句があるなら来い!
とだけ書いており、裏には住所が書いていた。
俺は文句しかなかったからすぐさま雪のやつに会いに行った。
インターホンを押すと、出てきたのは着物を着た美人な女性だった。
どういうことなんだと俺は問う。
すると女性は言った。
あなたこそ最低です。
女性は息をふっと吐いた。
俺は体が凍っていくような感触がした。
俺は思った。
お前の正体は雪女か、俺がこいつに詐欺られたのか。
その後雪女は、彼の脳みそや腎臓などの体の部位を全部売りつけた。
のんびりと陰の中で描く(詩集) 凛陰 @ecoosme829
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