なるようになる

自分が住んでいる地域でもコロナのために医療がひっ迫してきていて、「医療崩壊」が単なる概念としてではなく、すぐそばに迫ってきている現実として感じられてきました。

だから、例えば自分もコロナにかかったり、あるいは他の大きな病気や怪我したりしたら、どこの病院でも受け入れてもらえずそのまま……なんて、怖い可能性も想像します。


東日本大震災以降、自分も死を意識することが増えてきました。

例えば最近でも、実家を出る計画を練っているものの、移住先への移動中にコロナにかかったり、無事移住できても現地で生計を立てられなくて生活保護も受けられなかったりしたらどうしよう……なんて心配もします。


日課の瞑想の中で、そういう恐れにごまかさず向き合うと、不思議と、

「なるようになる」

と思えます。

「いい結果を勝ち取るための努力は精一杯やるべきだけど、力及ばなかった場合は仕方ないよね……」という覚悟が得られるのです。

だから最近の日常生活でも、人混みを避けるなどの個人としてできる対策はしつつ、無駄にじたばたしないようにしています。


もちろん自分にも、そういう覚悟を忘れて不安に負けそうになる時はしょっちゅうあります。また、そもそもそんな覚悟が必要な、先行きが不安な世界に生きていることに対しても不満があります。

だから、「なるようになる」という考えで気を楽にしよう、というアドバイスを、読者様に押し付けるつもりはありません。

ただ、自分が持っている(そしてしょっちゅう忘れる)覚悟を、ここに記録しておきます。


読者の皆様が、この歴史的な災厄を無事生き延びられることを願っております。

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