家族を嫌う人を見下してた
去年から自分は、
「高圧的で話の通じない両親が嫌い」
という話を、ネットで公言するようになりました。
しかしそれより前は、同じように家族への嫌悪を公言する人や、フィクションに出てくる「家族と決別して幸せになったキャラ」を、心のどこかで見下していました。
それは結局、
・精神面ではよろしくない家庭環境で頑張っていること
・家族への嫌悪を克服しようと頑張っていること
によって、優越感を持ちたかったからかもしれません。
自分は、両親が嫌いでも彼らに食べさせてもらっているので、
「精神的な安心感を与えてもらえなくても、経済的に食べさせてもらってるだけ感謝しなきゃ!」
「悪条件を言い訳にせず、現状で恵まれてる点に感謝して頑張らなきゃ!」
という殊勝な心掛けを、少し昔は持てていました。
また、おととしの後半から去年の初めまで、「家族と仲良くすることが幸せ!」という考えの団体に属していました。その団体様の考えに違和感を持ったために脱退した(団体様の名誉のために言っておくと、脱退を困難にする「罠」はありませんでした)ものの、その影響で去年の前半までは、両親と仲よくしようと努力していました(おそらく、彼らは今でも仲がいいつもりでいますが)。
それらの努力がうまくいかなかったのは、今まで散々書いてきたとおりです。
そんな報われない努力をしてきた自分を正当化するために、家庭環境の悪さや家族への嫌悪を公言する人たちに対して、
「自分はそんな悪条件も、自分の中の嫌悪も克服するために頑張ってるぞ!」
という優越感を持っていたのだと思います。
今だったら、「家族が嫌い」と堂々と言える人たちの気持ちを(そもそも、自分自身同じ気持ちをずっと持ってきたので)、前よりは理解できます。
一方で、1年前の自分と同じような報われない努力を続けていて、その頃の自分と同じような優越感をまだ持っているかたも、いるかもしれません。
後者のかたがこの記事を読まれた場合、
「いいや、私はそれでも家族を好きになろうと頑張る!」
と反発されても、
「ああ、「家族が嫌い」って認めてもいいんだな……」
と気を楽にされても、どちらでも構いません。
ただ、どちらの道を選ぶかの参考として、この記事を心に留めていただければ幸いです。
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