運転免許を返納しました

今月末に、運転免許の更新期限が迫っていました。

しかし、前から「運転したくないなあ……」と思っていたため、32歳の若さで自主返納を選びました。

ちなみに、免許返納したいと両親に言えば絶対反対されると思ったので、彼らには一切相談していません。後で話すつもりですが、やっぱり怒られると思います。


実は今日の午前まで、更新するか返納するか迷っていました。

それでも後者を選んだ理由は、

・大学生の時免許を取得した理由が、「社会人として仕事するために取るべき」という義務感だった

・その後今まで10年半以上運転しなかった(免許取得後しばらくは、父の車で練習しました)が、今まで生活に困らなかった

・昔から集中力や注意力が足りないほうだったので、毎日運転したらいつか人を死なせそうだと心配だった

・目の前にいる人をとっさに助けられなかった(念のため言うと、それで人を死なせたことはさすがにありません)……ということが何度もあったため、運転でもとっさの判断を誤り、人を死なせてしまいそうだと思った

……など、いっぱい挙げられます。

要するに、苦手なら無理に運転しなくていいし、したほうがかえって迷惑だ、という思いが強かったのです。職場実習や派遣の仕事でも、苦手な仕事を無理に頑張って、周りの人にかえって迷惑をかけていたことがあったので……。


上記の理由に、両親への復讐心も上乗せされていた、ということも白状します。

どういうことかと言うと、

・好きじゃない仕事をして、息苦しい常識にしぶしぶ合わせてでも「普通の社会人」として生きてほしい、というプレッシャーをかけられ、自分自身の幸せを見失わされてきた。よって、運転できる「普通の人」として生きてほしい、という両親の期待を裏切ってやりたかった

・長所やできたことを褒められるより、短所や失敗を叱られることのほうが圧倒的に多かったため、自信や自己肯定感を奪われてきた。だから自信を奪ってきた両親へのあてつけとして、運転という「自信がないこと」を放棄してやりたかった

という、被害者意識からくる後ろ向きな動機もあったのです。


「復讐心のために判断を誤ったのでは?」「万が一将来自分で運転する必要性が出てきた時、今日のことを後悔するのでは?」という不安は、正直あります。

それでも、両親からの呪縛を殺すことで、自分がいつか人を殺す可能性を潰せた。今はそう思っておきます。

そして、運転を諦めた自分の代わりに運転してくれる、バスやタクシーなどの運転手さん、さらには運転ができる友人、あとついでに父にも、一層感謝したいと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る