テン年代のフィクションの総括、そしてその先

以前別のところで似たような話を書きましたが、また少し違う切り口から書きます。


超ざっくりした印象として、2010年代(テン年代)のフィクションには、

「閉塞を打破するため・残酷な世界で生き延びるために行動しよう!」

というテーマを持つものが多かったように思われます。

「進撃の巨人」は、まさにそういうテーマを語る物語の筆頭です。


しかし振り返ってみると、テン年代の物語は、あくまで個人レベルの努力を訴えていたに過ぎなかったように思います。

一方、2020年の今、現実の世の中のニュースや、それと「ジョーカー」(超ざっくり言うと、貧困や格差の問題を描いた映画)を見てから、

「今の世界の閉塞は、もう個人の努力でどうにかなるレベルじゃない……」

という問題意識を、自分は明確に持ち始めました。


だから今思うのが、

「'20年代のフィクションは、もっと住みよい新たな世界のビジョンを示すべきだ!」

ということです(「進撃」はもしかしたら、完結する時にそれを示すかもしれませんが)。

自分自身、それを示す物語のアイディアを、今持っています。

物語のテーマに悩まれている読者様に、参考にしていただければ幸いです。

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