2021年1月30日(土) 晴れ

 週の初めに日次での更新に意気込んだのも束の間、前回の更新からあっさりと日を空けてしまう。大晦日まで働いたので年明けはゆっくりスタートを切ろうとPCを開いたが、正月三が日の余韻など吹き飛ぶように初日から忙しく、そんな毎日がずっと継続している。

 スケジュールに厳しく、個々のタスクが過多になりがちな弊社は、連休明けなどの余韻には一切浸らせてくれない。これはまだ入社間もないスタッフクラスの時点で他とはれっきとした違いのように感じていた。


 前回の後半に友人がその妻を交えて3Pしないかと打診をして来たという話をした。

 そこに触れると少し風紀が乱れてしまう気がして憚れるのだが、普段の目まぐるしい業務を離れた時くらいは羽目を外しても良いかも知れないので触れる。


 彼は僕が描くハレンチな小説の中にもジローという仮名(超適当)でしばしば登場する。

 とある帰省の際に、同じく都内から帰省していた高校時代の僕の彼女と、ジローと3人でドライブをしようと落ち合った際に、そのまま車で3Pをしてしまうというエピソードであったり、車何台かで繁華街にナンパに出掛けた際に、声を掛けた女性グループを車ごとに割り当てるシーンなど、何かと異性が絡むエピソードでは彼が中心人物として登場する。


 思えば僕がストリートナンパに目覚めたのも、彼の影響が凄く強かったように思う。

 僕達が高校へ入学した頃、彼の兄界隈の先輩達が車の免許を取り始めていた。

 彼の自宅は先輩や僕らの同級生も含めて溜まり場のようになっていたので、車で出掛ける機会も増え、先輩達からの伝手やそうした出先での出会いで市外の異性の友達も増えた。

 彼にとっては平日も問わずそんな毎日が当たり前で、週末になると僕もそこに便乗するという具合いで、もちろん彼の周囲の女性達とも仲良くなるのだが、その気になれば兄や周囲の先輩達の車を足として使える彼とは普段の行動範囲も違ってくる。

 多感な時期ということもあり、そんな感じで出会った何処かの可愛い彼女を、いつも彼は連ねていて非常に羨ましくもあった。

 羨ましく思いながら、わざわざ大勢で出掛けるのも億劫だとも感じていた僕は、車の免許を取ってからは夕方のバイトの前に駅前へ出向いては、若干キャラを変えながら同年代の女子高生に声を掛けてみるなど、ぎこちない試行錯誤を重ねながらの単独行動が意外にハマった。


 そんな感じで僕達の昔の馴染みの遊び仲間は単独でナンパをしたり、ナンパをしなくても比較的人が周りに集まる面子が揃っていたこともあり、皆で揃って出掛ければ同じような人数で遊んでいる女性グループとはあっさりと意気投合して交友関係を拡げた。

 今考えれば、地方出身でも大学で都内で生活していたり、もっと規模の大きい街で遊んでいるパリピみたいな人にとっては何てことのない普通の話ではあるのだが、人口の少ないエリアで出会いを重ねようと試行錯誤したことは良い想い出ではある。


 実際のところ、地元を離れて知り合った人にそういう日常の話をし、どんなところで遊んでいるのか行ってみたいと言われて招いてみると、「こんな真っ暗で人がいないところでどうやって出会っているんだ」と言われる。弟もそう言われたと言っていた。

 確かに夜になると真っ暗で若干傷付くのだが、これらの習慣が「繁華街のストリートへ出てキャッチのように定点ナンパするくらいなら、通勤途中で日常の動線の中でついでにやるくらいの方がコスパ的に良くないか?」というスタイルの元となった。

 元々大勢でわいわいした場で遊んでも、会話する声も聞こえ辛いし、相手のことをそこまで知ることが出来ず物足りないと思うのも性分なのかも知れない。


 そうした中での共通認識が未だ抜けないのが、彼の久々の連絡ののっけからの「妻と3P」みたいなパワーワードがサラッと出て来る所以という話がしたかった。

 以前はいつでも誰とでもヤリたかった。仕事が面白くなってからは余り異性関係には価値観が無いのだが、たまにはこういう話も良い。

 そして彼がそんなに望むのであれば、彼の目の前で奥さんを抱きたい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る