だけどこのまま、<言いたいことが言える社会>にしていくっていうなら、『勝手に興奮してんな! キモブタが!!』みたいな言い方されるようになっても文句ないよね? だってそれが本音なんだし

だけどこのまま、<言いたいことが言える社会>にしていくっていうなら、


『勝手に興奮してんな! キモブタが!!』


みたいな言い方されるようになっても文句ないよね? だってそれが本音なんだし。マジで生理的に無理な男性から<オカズ>にされてるとか、『ヤりたい』って思われてるとか、冗談抜きに、


<吐き気をもよおすほどの邪悪>


なんだよね。そういうのを正直に口にしてっていいんでしょ? <言いたいことが言える社会>なんだったらさ。


自分だけが一方的に言いたいことを言えて、他人からは気遣ってもらいたいとか、どんだけ甘やかされたいの?


他人に対して言いたいことを言うのなら、自分に対しても言われるのを覚悟しなきゃダメでしょ。


ネットで好き勝手に他人を罵ってるようなのが他人から好感持たれるとか、本気で思ってんの? そんな、


<主人公マンセーのご都合主義な異世界物>


みたいなことが現実にあるとか、まさか本気で信じてる? <主人公マンセーのご都合主義な異世界物>はフィクションだからこそ成立するんだよ? 当たり前じゃん。


あれは、


<そういうのを楽しむフィクション>


なんだからさ。でも、現実にはそんな都合のいい話はないよ? ネットも所詮は<現実の一部>なんだから。


イエスマンだけ周囲にはべらせて自分に都合悪い意見とかは見ないようにすれば、疑似的には再現できるかもしれないけど、それもあくまで<疑似的>であって、フィクションと同じレベルの虚構だからね。


いわゆる、


<信者に囲まれてイキってる奴>


ってのを見てても分かるでしょ? 自分に都合の悪い意見とかには耳を貸さない、目に入らないようにしてるから、いい気分になれてるだけだって。


たまに自分に批判的なコメントとかが届いちゃったら、ブチ切れてたりするでしょ?


自分が<信者>とか<取り巻き>以外の人達からどう思われてるかっていう<現実>から目を背けてるから楽しそうにできてるだけだってのがさ。


本当に<言いたいことが言える社会>ってのになったら、自分も、否が応でも他人の本音に曝されることになるんだよ。


ネットで憂さ晴らしするしかないようなのが他人からどう思われてるか、その本当の本音を、ネット越しじゃなく普段の日常で直接言われるようになるんだよ?


本気でそんな社会になってほしいと思ってんの?


自分が、他人から本当の本音をぶつけられたくないと思うなら、他人に対してもぶつけちゃいけないでしょ。


その当たり前のことを、親から教わってきてないの?


確かに、私の親はそんなこと教えてくれなかったけどさ。


だから私の兄は、まるっきり両親のコピーみたいなのになっちゃったんだよね。


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