私が異世界物を書く理由
自分より確実に強い相手が、自分より遥かに格上の相手が、自分のことを完全に認めてくれてるんだよ? 自分の存在を百パーセント認めてくれてるんだよ? それでなんで反発する必要があるの?
自分より確実に強い相手が、自分より遥かに格上の相手が、自分のことを完全に認めてくれてるんだよ? 自分の存在を百パーセント認めてくれてるんだよ? それでなんで反発する必要があるの?
ダンナの側の事情で法律婚ができなかったとはいえ、それを承知の上で一緒になったのは私自身の問題だから、そのことに由来するあれこれを理由に『子供達を構う余裕がない』というのはいくらなんでも筋が通らないと私は思ってる。
大体さぁ、そんな状況で子供に来てもらおうってのは、相当、 条件が厳しいよね。その時点で子供達自身に私の所に来たいかどうか確認を取ったら、 十中八九、『嫌だ』って言うと思う。
普通の家庭に生まれられても本当に幸せになれるかどうか何の保証もないのに、その上で<普通じゃない家庭>に望んで生まれてこようなんて、ちょっと考えられないよ。そういう点からも、『子供達が望んで私のところに来た』っていうのは、お花畑が過ぎる考え方だと思うんだ。
だから私は 、私なんかのところに来てくれた子供達に『生まれてくるんじゃなかった』みたいなことを思わせたくないんだ。私の子供として生まれてきてしまったことを後悔させたくないんだ。
確かに、だからといって子供達に媚びへつらうというのはそれはそれでまた違うと思う。思うけど、それでも、『生んでやった恩を感じろ』『育てててやってる恩を感じろ』なんていうのもやっぱり違うんじゃないかな。
少なくとも私はそんなこと言われてもあの両親を信頼しようとも尊敬しようとも思えないよ。親を『ウザい』と感じる最大の原因はそれなんじゃないかなぁ。私の子供達の様子を見ててつくづくそう感じるんだ。
私に対する子供達の態度を見てるとね、私と同じようにダンナも子供達に対して偉そうにしないから、ダンナに対しても 反発はしてない。反発をしなきゃいけない理由がないんだよ。
だってそうでしょ? 自分より確実に強い相手が、自分より遥かに格上の相手が、自分のことを完全に認めてくれてるんだよ? 自分の存在を百パーセント認めてくれてるんだよ? それでなんで反発する必要があるの? 自分のことを認めてくれてない、自分の存在を許してくれてない、そういう実感しかない親になら、なるほど反発もしたくなると思うし私もしてきた。私の両親は私のことを家畜以下にしか見てなかったからね。そんな両親相手じゃあ信頼も尊敬もしたいとは思えないよ。むしろ反発しない方がおかしいと思う。ベットでさえ反発するよね、そういうの。
だけど、子供から反発もされてなきゃ、媚びて甘やかしてご機嫌をとって何とか言うことを聞いてもらおうとする必要もないしさ。聞けることは最大限聞き入れるけど、聞けないことは聞けないって、はっきり言えるんだよ。子供の側からしたって、
『ああこの人がこう言うってことは本当に無理なんだ』
で悟ってくれるよ。
『この人を怒らせたら自分にとって損だ』
と、子供だって実はその程度の損得勘定はしてると思うんだよね。少なくとも私はしてたし。
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