私が異世界物を書く理由
なるほど確かに、一瞬でも他人を妬んだり恨んだりしない人間なんてまずいないかもしれない。だけどさ、そこで、そういう自分を正当化するかしないかってのは、あまりにも大きな違いだと思うけど?
なるほど確かに、一瞬でも他人を妬んだり恨んだりしない人間なんてまずいないかもしれない。だけどさ、そこで、そういう自分を正当化するかしないかってのは、あまりにも大きな違いだと思うけど?
自分は、他人に対して攻撃的な人間を嫌ってるのに、その自分が他人に対して攻撃的なのに、
『他人は自分を正当に評価してくれない!』
とか言ってるんなら、それはまったく自分というものが見えてないってことじゃないの?
『攻撃的な人間は嫌われる』
のなら、ちゃーんと、『正当に評価されてる』じゃん。
<攻撃的な人間>
としてさ。おどおどビクビクしておとなしく振る舞ってるように表向きは見えてても実は他人に対して攻撃的な本性が透けて見えてるんでしょ。表情や目付きとかの、ふとした仕草から。
『人間は外見が八割(九割だったかな?)』
みたいに言われることもあるようだけど、私はそれって、<造形>だけを指してるんじゃないと思ってる。
<ふとした仕草として外面に現れる本性>
も込みの話だと思うんだ。
いくらおとなし気に振る舞っててもさ、他人を妬んで恨めし気に睨み付けたりしてたら、それがもう<本性>、つまり<内面>が表に漏れ出てるってことになるじゃん。
他人を妬んで恨んで、チャンスがあれば傷付けてやろうって思ってるのが『モテない』『好かれない』なら、それはしっかりと評価されてるじゃん。
なるほど確かに、一瞬でも他人を妬んだり恨んだりしない人間なんてまずいないかもしれない。だけどさ、そこで、そういう自分を正当化するかしないかってのは、あまりにも大きな違いだと思うけど?
ネットとかで、顔も名前も出てないのをいいことに他人を攻撃しまくってたりしたら、それ、普段の表情とか仕草にも、がっつり出るよ?
荒んでた頃の私の写真とか見ると、
「うわあ……」
って自分でも思うよ。目付きがね、明らかにヤバいんだ。一見、笑顔に見える写真でも、よく見ると目が笑ってない。今の、ダンナや子供達と一緒に写ってる写真と比べれば一目瞭然。顔付きが別人としか思えない。
その当時の私じゃあ、きっとダンナには選んでもらえなかった。てか、自分でも選ばないよ。あんなヤバそうな女。それこそ<核地雷>でも仕込んでそうな顔してるもん。
<性根>とか<本性>とか<内面>ってのは、外見に表れるんだよ。私の担当になった歴代の編集者の中にも、なるほど造形的には<イケメン>の部類に入りそうなのもいたりしたけど、明らかに他人を見下して蔑んで、相対的に自己評価を上げようとしてるのが全然隠せてないのがいてさ、マジ最悪だった。
で、爆発的に売れるということのない中堅作家の私の担当させられてるのが腹に据えかねたみたいで、編集長に直訴して、他の作家さんの担当させてもらったんだって。
いやあ、それはむしろ私としても大歓迎だよ。マジでさ。
おかげで今の担当と出逢えたんだし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます