<他人を傷付けて悦に入るような外道>を野に放つとか

私は子供を育てている<親>だけど、同時に、親に育てられてきた<子供>でもある。


だから時には、<子供>に対して厳しいと思う。


『親の所為にするな!』


という言い方はしないけど、


『自分がそうなった原因を知るのは大事だけど、それを知った上でどう対処するかは、自分次第だよ』


とは言うかな。


<自分>という人間をよく知り、自分に何ができて何ができないのかを知り、自分のできることの中でどうすれば<幸せ>を掴めるのかを考えるのは、結局、自分にしかできないんだよ。


他人は自分じゃないから、どう頑張ったって自分の本質を完全には理解してくれないしさ。


あと、自分自身のことで文句があるなら、自分の親にだけ言うべきだよね。自分の親に言えないからって他人に八つ当たりするのは普通に卑怯だよ。


だって他人にはまったく関係のない話なんだから。


私は、自分の子供達が他人に八つ当たりすることは許さない。文句があるならまず私に言ってほしい。


ましてや、学校とかで誰かをイジメるとか、言語道断。


そしてそれは、大人になってからもだよ。


職場で誰かをイジメるとかも、許さない。子供がいくつになろうと、お構いなしに口出しするよ。


だって、


『そんな風に他人を傷付けようとするのはよくないことだ』


ってのがちゃんと伝わってないってことだからね。


<他人を傷付けて悦に入るような外道>を野に放つとか、親としてこんな無責任なことないでしょ?


だったら、子供が何歳になろうと口出しするし干渉もするよ。<大人>だなんて認めない。他人を傷付けなきゃ自分の憂さも晴らせないような幼稚なのが<大人>なわけないじゃん。


見捨ててなんて、絶対にやらない。<見捨てる>ってのは、それこそ外道を野放しにするってことだからね。


前にも言ったかもしれないけど、自分の子供が、<他人を傷付けて悦に入るような外道>になろうとしてるなら、それこそ、私のはらの中に押し込んでぎゅうぎゅうに締め上げて死にそうな思いしてこの世界に生まれ出てくることを再度経験させてやりたいよ。


まあ、そんなことできないけどさ。


だけどそうしてやりたいのは正直な気持ち。


その上で、


『あんたを勝手にこの世に送り出したのは、他の誰でもないこの私だ。文句があるなら私が聞いてやる。だが、あんたの憂さ晴らしのために他人を傷付けるのは、絶対に許さん!!』


みたいには、言ってやりたいね。


とにかく、少なくとも私の目の黒いうちは、<他人を傷付けて悦に入るような外道>になることなんて許さない。


でもさ、私の子供達については、もうその心配もないけどさ。


だって、


『<他人を傷付けて悦に入るような外道>になる必要がない』


んだからさ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る