体験型アトラクションの世界

相変わらず話がとっ散らかってるなあ。


だけど関連することを無視してちゃ、たぶん、物事っていうのはちゃんと理解できないよね。


ある一面から見れば筋が通っているように見える話でも、また他方から見ればまったく筋が通ってないってことはよくあるじゃん?


『人に優しく』


ってのは、それだけ見れば確かにいいことのはずだけど、『全ての人にとって優しい』なんていうのは無理でしょ?


それに、<全ての人にとって都合のいいもの>なんてのも存在しないし。


そういうことなんだよ。物事っていうのは、関連するあらゆる方向から見ないと駄目なんだ。


自分にとって都合の悪い視点で見ることを拒んでたら、それはただの<独りよがり>にしかならない。


だから私は、一見するとまったく関係なさそうな視点からでも、自分にとって都合の悪い視点からでも見ようと心掛けてる。


それができれば、


『<体験型アトラクションの世界>で主人公にばかり都合のいい展開が起こる異世界物にいちいち苛々する』


こともなくなると思うんだけどね。


<そういうものを面白いと感じる人がいるという現実>


という視点から見られれば、そういうのにも価値があることが分かるはずだし。


<自分の好みに合わない漫画やアニメや小説が作られるという現実>


という視点から見られれば、


『自分の好みを一方的に押し付ける。自分の好みに合った漫画やアニメや小説だけが作られるのが当然と考える』


ことがいかに身勝手で幼稚なのか分かると思うけど?


<読者や視聴者の期待してるもの望んでるもの>


に最大限応えるのが<売れるコツ>なのは事実でも、


『全ての読者や視聴者の好みに百パーセント合致する』


ことは不可能なんだよ。だったら狙いを絞るのは、商売であることを考えれば当然の判断だよね。


狙いを絞ったけどそれを外してスベリ倒したとしても、それはあくまで売り手側が商売上で失敗したというだけで、別に他の漫画やアニメや小説に何か実害があるわけじゃないでしょ?


商業的に失敗したとなったら、わざわざ叩かなくたって軌道修正してくるよ。


商売なんだから。


軌道修正しなかったんなら、そこで何か利益が得られるってことなんでしょ?


商売なんだから。


ケチ付ければ付けるほど、


『ごちゃごちゃ煩い読者や視聴者の相手とかしてるだけコストの無駄。さっと作ってさっと売り抜けて利益を上げればそれでOK』


って考えるのが当然だよね。


自分だって仕事でごちゃごちゃ難癖付けてくる客とか相手するのウザいって思ってるんでしょ?


それと同じことだよ。


だからさ、


<体験型アトラクションの世界で主人公にばかり都合のいい展開が起こる異世界物>


だって、それを楽しめる人がいればもう十分に意味があるんだ。


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