モザイク

加工された空は暈かされていて

頬を伝う滴る物の正体を私は探ってる

手を翳しその掌に

浴びていた確かな物は無くて

モザイクの拡散する動き

見ているだけで眩惑しそう

眼を閉じたまま見た空は

黒一色を映していたよ


私の皮膚の下を暴いて

私の皮膚の下を暴いて

加工された内側を剥ぎ取って

隠している全てを取り出して


いつの間にか景色までもが加工され

彼の顔や声 仕草まで分からなくなって

特別な存在なんて思うのは錯覚で

見えるような気がしていただけと知った

誰からしき個体に機械の声で話しかけて

彼なのかを確かめていた

裸になって有りのままにならなければ

見えないままのかも知れないねきっと


私の皮膚の下を暴いて

私の皮膚の下を暴いて

加工された内側を剥ぎ取って

隠している全てを取り出して

暴いて


こんな気持ちは前もあったけど

あんまり鮮明じゃなくて

閉じようと私はしている

邪魔をしないでくれよねぇ


私の皮膚の下を暴いて

私の皮膚の下を暴いて

加工された内側を剥ぎ取って

隠している全てを取り出して

暴いて

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る