盲点

逆光に蒸発してしまう 淡かった街

歪ませる人波は 夕方の色の元へ

解かない様に吊して 浮力を肯定

磨がれてく安全 視線と影

空想の狭間で 画家はアパートに住む

世界を絵の具で 侵食していく

地上ばかりを見下ろしている

己の最期は自ら絵になる事を悟り笑う


臨界線遮ろう 響く他愛の中の交点

警告のサイレンは赤く廻る

見落とされてた先に 沈滞する闇

二輪が走らせる 銀の隼は加速する

他愛に溺れる大衆を無視して

盲点の中で陥れる 求む人の為

私は必然に現れて 奪い去る悪の悪


凍える午後 日差しは照らすだけ

硝子混じったアスファルト それを拾う

隠れられない星に 人は指を指すのに

有り触れた場所の 危機に気付けずに


交差点さえも 意味は何処へ無力で

それでも街は正しい姿でいて

裏路地を作って染め上げる 蜜色の罪

剥がした風を纏い 包み込んで

輝き含んだ兆しに 溢れていく

弱さと害を隠し見えなくその前に

笑みも糧も悠然としてますように


沈む前の日々の劣等に

飛び込める位の 優しさが有れば良いけど


境界線遮ろう 傾く天秤の中の心を

悲鳴の余韻は黄色で走る

見放された後に 招くする闇

二輪が走らせる 銀の隼は加速する

他愛に溺れる大衆を無視して

盲点の中で陥れる 求む人の為

私は必然に現れて 奪い去る悪の悪

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