短編詩#21

『LOVE BOP LOSALIO』

アナコンダの肌をミセルはしていた

蕩け出してる感情のカップ

テーブルから床へ

床から地表へ


土を煮込みあげ

伝染病の様に色素をロウへ

パーキングは鰐の口

駐車中に今日も一台が喰われた


ミセルは風を読む

群衆は偏見を持つ

流行な世間は詩も作れない

合わせるじゃなく逆らうのが真実だった




『ごはん』

僕は有りっ丈の女の臓器を

炊飯器に入れ込んだ

そこに8合の羊水を入れて

搾れる程の精子を入れて

朝になるのを待った


翌日炊飯器は産声をあげていた

この娘は美しかった

16の誕生日の前に

僕は箸で摘んでしまった




『心の中』

心の中は冷たくて

孤独が川となり脈打つ

牢の鳥は自ら入る事を望む

喉元から汚物の言葉を吐く

亡骸の破れた背に雨が入る

案山子は荒野でも見張りをする

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