カレン

カレンはいつも空を見ていたわ

曇りの時でも眩しそうに

彼女はこの世はあんなに輝いてるのかって

疑問に抱いていたのよ孤独の顔で


赤い風船がハートなら

手放すと何処かに飛んで行っちゃう

掴む前に割れちゃう

誰も針なんて持ってないのに

ハートすらなのに


カレンは展望台へ行くのよ

何万人から友達を探すのよ

私はできる限り手を繋ぐけど

カレンは縋る為に手を話して今日も行く


今日も変わらずあなたを見付けないわ

人々は他人を背景として見るのよ

奇抜な服や裸で街を歩いても

お巡りさんだけがそっと手を差し伸べる

そっと差し伸べる


空の上は空なのよ

あの十字架は届かないのよ

描いた夢や絵には入れないのよ

何処にあなたは歩いて行きたいの


カレンは青く晴れた日に遠くに行ったわ

零れた安定剤は無言で語るわ

白い肌はより白くなって

窓の外では小鳥が戯れあう


私はカレンのフレンドだったのよ

でもあなたは満たされないって手を離す

あなたは私を見ていなかったわ

いつも向かって来る人々ばかり見てた

私はカレンの欲しがったフレンドだったのよ

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