花の発信機
メッセージはFUCKと書かれていて
金魚は今日 金魚鉢を泳ぐのだ
事態は平行線である
中心の知らない蜘蛛の巣であり
不完全に張り巡らされた前方から
一直線の糸へと伝う様だ
もうどうしよもない憂鬱が愛撫するから
有刺鉄線巻いて徘徊しようよ薄いネオン街
花の調べで気付かせたのは
反抗に転がした気持ちは間違ってたって事
いつでも碧は外に在るだろう
だから寒さに燃えてしまうんだよ
裸足で駆けて行くよ
アスファルトの道路を独り
それでどうなるんだろう
その時の踏んだ衝撃は
何時までも底に消えずに残るのだろうか
植木鉢に欲を与えたら咲きほこり枯れたよ
花の合言葉を呟いてみせたんだよ
明け方の踏切で
青のままで濡らせるならば
靴裏に潰れてしまう事は無いのに
花の発信機は作動しているんだ
FUCKに共感だと
全て水色と化して常に浸らせろ
難解化された裸の言葉を送信し
平行線に生きる人々に受信させろ
全ては伝う事を止めて建造物を築き始める
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