神なり様

昔地元に変わった女の子が居たんだよ

不思議ちゃんの上層階に君臨してそうな子

あのアニメに出て来る様な空き地があって

全知全能の神様だなんて思い込んでたんだ


何様だ 我は神なり

そんなんだから付いた仇名は 神なり様

何様な神なり様


反抗期の特別な人間だなんて思う時期

あれをあんな歳から抱いていたんだろうね

僕らはあの子を信じなかった

天罰だ冒涜なんて叫んでたけど

僕らは言葉の意味など知らなかったのさ


ちらつく異性の魅惑に興味がでて

話が出たんだよ

おかしさを除けばあの子が一番だと同意した


僕だけだったら

僕も同様におかしい人扱いされる

そんな不安感じていたから

皆同じ感想で良かったよ

姿はヴィーナス 性格は韋駄天

宝の持ち腐れって言葉を学んだよ


ある日彼女は歳からは考えられない

言葉を土に書いていた

「アフターにて月面歩行が八方に散る」

「全ては水性になり皮膚に付着する」


回送をしているけど未だに分からないよ

僕は尋ねたんだ神なり様に


足で撫でて風が転がしてそれを知る


あの子は真剣な顔でそう言っていた

この意味も知る事は出来ないけれど

その横顔が素敵で

奇跡が起こるんじゃないかと思わされた


神様ってよりは芸術家に恋をしてたかも

皆は軽い持ちだったけど僕は本気だ

絵画の個展には行き

詩の朗読には毎回の様に行く

理解出来やしない君の事を知りたいが為に

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る