きんたま

いつでもキャンディーを持ち歩いて散歩

日進月歩それは3歩進んで2歩下がる

ストロベリーのキャンディー1つ

空に力一杯投げれば

暫くして包み紙が一枚降ってくる

言葉を公衆気にせず空に投げた

それは星になり君の真上に輝くだろう

君の願いの為に流れてくれるのさ


花壇の息吹を知らない子供が

遠慮無く踏み込みボールを取る

ベンチに腰掛けた老人は

嫌な世の中だと言ったのだ

ならば叱れば良いのに叱らないで

グツグツ言うもんだから鍋になった

愚痴と妬みと僻みが煮込まれてる

コンビニの箸を使って頂けば

苦く辛い良い所無しの鍋だった

ゴミ箱に捨てて

昼の空を見た

嫌な世の中になったのかもしれない

そう思えた


ある日平野を歩いてました

見渡す景色にて

高いのは僕なんだと優越感を感じてた

裸足の足に異物が触れました

金の毛糸でした

抜いた髪の毛を火で燃やす

そんな癖のある僕は毛糸に火を付けたのだ

導火線の様に火は

毛糸を灰にしながら走る

僕は歩いて追いかける

すると毛糸まみれの羊にあった

火は見付けたと言わん許りに

加速を上げて行った

羊は転がるけど

火は抱き締めたままだった

僕は唖然としていた

罪悪感に襲われて僕は

毛糸の辿った後も羊も見えない場所に逃げた

すると意味の無い標識が立っていた

僕より背が高くて

錆びた字で柱にこう書かれていた

救えない傍観者も共犯者なんだよ

僕は自首するために

平野を歩く


誰にでもある金色に洗剤で洗うのは毒で

僕はそんな君の価値のある所を

水洗してあげる

君の汚されて投げ出しそうな金色を

生かして磨きあげる

こんにちは新しい君よ

泥まみれの世間

君はピカピカの一年を何度も迎える

それは笑ってくれれば許される

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