コリー

知らないポケットには宇宙があって

飛び込んで星に乗る君と出会った

酸素を口で交わし合おう

UFOはキスの意味なんて知らないから

髪をなびかす様に揺れてるよオーロラ

スピーカーの悪戯で下心を流されたよ

二人は寒さに頬をごまかし染めたよ

燃える星で抱き締め合って溶けたいのさ


倒れこんでみたよ コリー

隠す為じゃなくて気遣って欲しいのさ

死んだふりだよ コリー

純情は嘘で出来てるか試す僕の悪い心

傷付いた後に笑ってみせてよ


キャンパスに描いたフルーツをもぎ取って

二人で食べたよ味はピンク色で

寂しがり屋ピエロは独りで泣いてる

あれが普段の姿さ彼は元気みたいだね

陽射に起こされカーテンを開けると

溶け出した夜が映し出して

恥ずかしそうに顔に手を当てたよ

二人だけの星で眠ってた午後の出来事


倒れこんでみたよ コリー

池は先住民達の家が沈んでいるよ

死んだふりだよ コリー

風に舞う巨大タンポポの種を掴んで黒い空へ

傷付いた後に泣いてみせてよ


お菓子の家に逃げ込もう

虫歯の巨人は痛がるからやってこない

煙突ロケットに乗ったら火を付けよう

エメラルド色のレモン味の氷山を飛び越える

詩の書いた紙燃やしながら行くよ

この世界をクエッションで埋め尽くせ

僕達はネバーランドにはいないけど

子供の無邪気を骨まで持って行くのさ


倒れこんでみたよ コリー

空を漂うガラス玉の泳ぐ魚でも捕まえよう

死んだふりだよ コリー

光の詰まったビンを割って夜を照らすよ

傷付いた後に怒ってみせてよ


ベルが鳴り止まないよ

服に火を付けて隠れよう

誰も連れて行かない隠れんぼ

二人笑顔で身を潜めて待つ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る