ミツギ

傷付く事を恐れたあまりに

僕の全ては嘘に出来ていた

魔法をかけられて鼻が伸びる

優しさなんかじゃないと気付いた

有りのままの君の

裏側を探っていた

ありもしない戯言

恋の攻略法なんて馬鹿ね

ミツギ 打ち明けよう

日だまりの包む部屋で

裸の言葉を並べていこう

ミツギ 繋いで見せた

七色のパレットで

絵中の二人の様に

過去も今も未来も歩けたら

なんて思いを描いてみる


抱き締めてみたのにすり抜けて

名前呼んでも返事のない

変わらず流れる窓の外

シーツは換えられていくんだね

描いた先は希望とか明るさが

溢れている筈だったのに

その手は空いていて

エンドロールには映らなかったんだ

ミツギ 目覚めてよ

不器用な心でも

支えあって生きていこうよ

ミツギ 気付いてよ

天使なんかじゃないんだと

僕らを引き離す運命に

振り向きもしないで行かないで

今回ばかりは君が悪いよ


ミツギ 二人は

僕達なんかじゃなかったんだ

でもその後ろ姿は似ているんだ

ミツギ 聞こえるかい

同じ空の下見上げてるかい

何処までも続く歩みを

見守っていてはくれないかい

二人の楽園でまた繋げる時まで

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