サザエさん
お魚は潜水し地上の波に打ち上げられた。強奪組織「DORANEKO」の一味であるシマ猫は、お魚の強奪を試みそれに成功した事により生命に危機を感じたのである。
裸足で地を付く音は鋼鉄を凹ます脚力で、鳥は皆風の流れが変わった事に驚き逃げていた。
荒れ狂いは包丁片手に追いかけた。曲がり角を行き、影すら見せないシマ猫の姿を捕らえようと追いかける姿は山姥の様だった。
見付けられたシマ猫はお魚を加えて逃げていた。強奪組織「DORANEKO」の規則に、強奪した物を無事持って来れなければ、階級を落とされ種を植える権利を無くされるのでる。そしてその身よりも大きくて価値のある物を持つ事により進級出来るのである。シマ猫は持って来れず終わりになっては「死」であると感じていた。
必ず持って帰ると自称していたがそれは叶う事は無かった。シマ猫は電柱にお魚の頭をぶつけてしまいよろけていると、荒れ狂いが後ろにいた。
逃げようとしたが首は刎ねられ、身体は三歩進んだ所で死んだ。シマ猫はまだお魚を咥えていた。瞬きを数回してゆっくりと生き絶えた。
荒れ狂いはシマ猫の顎から引き裂いてお魚を取り返した。皆が笑っていた。子犬も笑っていた。
大きな空は眺めなくとも白い雲が飛んでいて、今日も良い天気。愉快な声がしていた。今日は楽しい今日は楽しい、ハイキング。
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