ユルギ

プレゼントをちらつかせて君を誘い出した


町の廃車工場の裏側

プレスが潰す音が気にならないくらいの安らぐ川が或る場所へ


公園や教会じゃ「告白」の二文字は僕の宇宙に翔んでいってしまう

旅先はきっとシックに辿り着くんだ


だからここが有りのままに想いを告げられるんだ


僕等の憧れよ

泥棒な僕は「等」を奪いたいのさ

揺るぎない僕の

想いを聞いて欲しいの

5分後に来る

まだ知らない君へ


空は青だった

逆転した様な青さだった

海水が降ってきそう

僕はヘッドフォンを用意しとけば良かったんだ


悲しまないで

フラれた僕よ

人見知りな君は愛せたじゃないか

誰か彼女を殺そうとしてよ

僕は盾になり

そいつと爆死するくらい好きなんだ

家までの三時間

危機を知らない君へ


この指輪は捨てないで置く

君の薬指に嵌めて見せるんだ

僕の揺るぎない君への想い

本気で答えて「マジ!?」とは言わせない


なんなら僕が

ぶっ殺してしまって

お経と一緒に一方的に言い聞かせるだろう

そんなジョークみたいなの

マジで思ってるんだぜ僕は


僕が言ってしまったよ


揺るぎない君への想いを


揺るぎない君への想いを


揺るぎない君への想いを


それだけなのに

それだけなのに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る